この週末は久々の休養を決め込んでいたのだが、またも悪友からの「週末は『THE DAY!!』だよ」のささやきにつられて急遽、ホームグラウンドともいえる新潟県西部の頸城(くびき)山系に出かけた。ちょうど1年前に滑った三田原山の外輪山稜線から火口原への滑降は前シーズンのベスト3に入るすばらしさだったので今回の期待も大きく、前週の白馬に続き天気予報を信じて出かけた。
■アクティビティ日:2018年3月16~17日
妙高杉ノ原スキー場のリフトトップ1850m地点から三田原山の登りには 雪崩シュートの小沢を越えていくので注意が必要。ここを超えれば後は1時間強で三田原山の外輪山稜線に出る。(後ろに見えるのは2月に極上のパウダーを味わった黒姫山)。
先週に続き今回も雲海の上をハイクアップ。風も無くボーダー仲間はボードを担いで汗だく。
外輪山稜線。バックは妙高山本峰(2,454m)、左手が妙高の外輪山である三田原山山頂。
外輪山の稜線は雪庇が大きいので注意。雪庇の切れたポイントから火口原へドロップ。雪質次第では雪崩れの危険もあるので要注意だが、今回も昨年に続きノートレースの急斜面を滑降して至福の1本となった。
火口原から見上げた三田原稜線。この日は我々と外国人の4人パーティーしか火口原へは入っていなかった。
火口原から小一時間で妙高山本峰へハイクアップし、山頂直下から妙高の前衛峰である前山方面へドロップ。この時期にしては雪は軽く、まずまずの雪質。遠くに見えるのは上越の山々。
妙高山の本峰をバックに美しい疎林を快適に滑り降りる。
前山の滝沢尾根に滑り込むと午前中雲海の中にあったせいか、美しいブナ林は樹氷の森となっていた。
人気の前山ツアーコースを滑り降りて最後は赤倉観光リゾートスキー場に滑り込む。その際、滝沢を渡るポイントがあるが、今回は渡しょうポイントが割れており、登り返して何とかスキー場に戻ったが、慎重な状況判断が必要な場合がある。
翌日は半日で近くの神奈山へお手軽BCツアーを敢行。神奈山もまた、妙高外輪山のひとつ。向かいには昨日滑った妙高山と前山の滝沢尾根を見ながら関温泉スキー場のトップから尾根伝いに1時間強のハイクアップ。
神奈山山頂直下は雪が割れており山頂はあきらめて手前の通称三角からドロップした。
通称三角からの北側急斜面は稜線のザラメとは違い手ごわい雪質。
北側斜面から稜線に戻ると春の極上ザラメがノートレースで残っていた。
下りは30分程度だが、急斜面あり、オープンバーンあり、ツリーランありと変化があって楽しいコース。ひと気の無い静かな春山とノートレースのザラメ雪を満喫してツアー終了。今回の山域は登山届けを出すところが無い為、新潟県警HPで登山計画書を事前提出することをお勧めします。
最後に関温泉の奥に燕温泉というひなびた温泉場があります。そこから徒歩10分程度の山間に黄金の湯という小さな露天風呂があります。混浴なので女性は勇気が要りますが、今回利用した際は誰一人おらず、温泉に浸かって雪景色を楽しめました。オススメです。
この時期のBCツアーは気温の変化が大きく、ウエアのチョイスが難しいがリンクベントを備えたエバーブレスグライドジャケットは行動中の体温調整がしやすい上に、滑降時は抜群のストレッチ性能が動きやすさをサポートしてくれる。