DRY LAYERING ドライを重ねる 5レイヤリング

投稿者: 三宅 毅  ■写真:坂口・三宅・山原

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スタッフの遊び記録
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夏休み前半の遠征から帰って、フリーで迎えた最終日。いつもより少し多めの水量を狙って、南紀熊野川上流の北山川瀞峡のホワイトウォーターをSUPダウンリバー。
■アクティビティ日:2018.08.19

筏下りとラフティングのスタート地点である音乗の瀬より上流にある神護からプットイン。神護は小森ダム直下にあって、長年使用を自粛されてきたが、近年じゃばらカップカヌースラローム大会が開催されていることで、地元の理解と協力が得られたため、オープンとなった。音乗の瀬以降とは異なり、より天然に近い状態を保っているため、ここを好んでプットインするパドラーも増えている。

神護の瀬は、流勢が強いうえにルートがタイトである。久しぶりの本格的なホワイトウォーターSUPが、いきなりここからでは・・・、というのは言い訳にもならない。神護の最後に控える川幅一杯のドロップにアプローチする前に足を踏み外して落水。肝心のドロップはスイムで越えたが、その下流のエディラインで水中に引き込まれてなかなか浮かび上がれず、久しぶりのキタヤマSUPで、いきなり洗礼を受けることになった。

大きなプールから次々出発する筏に続いて、次の音乗の瀬に突入する。神護のショックから立ち直れずに守りに入ってしまい、片膝着きでクリア。

筏と前後して長い瀞場と瀬を進むと、コース最大のドロップ、上滝が現れる。水中に岩が隠れているため落水はできない。安全第一のため膝着きでクリア。

大きく右にカーブする尺子の瀬は、ルート取りが難しい。序盤にある大きなストッパーウエーブを避け、カーブの外側を左に進んでから、その下にある左岸の岩壁に張り付かないように漕ぎ抜けた。

カヤックにはコース唯一のプレイスポットであるムササビの瀬。今年のムササビホールは形が悪く、遊んでいるカヤッカーは僅か。そのため今年のキタヤマは静かなシーズンになってしまった。

筏下りのゴール地点の小松を過ぎ、コースは後半に入る。大雨の影響が残っていて、放水口からふんだんに水が出ている。ここから下流は、水の厚みと勢いが一気に増している。

放水口の直下にある下滝の瀬は、無難な左側ルートではなく、センターから進入。ドロップを抜け、中段以降から左側ルートに入って、右に並ぶシーブとセンターのスロットを回避する。

ここは動力船が入って来れないパドラーだけのエリア。自分たちだけで景観を独占しながら、左右を絶壁に囲まれた深い谷底を進んでいく。

コース最大のビッグウェーブがある小和田の瀬は、谷底に落ちた巨岩が流路を狭めて、ものすごい水圧で流れる瀞峡のホワイトウォーターの象徴的な瀬だ。

ここでしくじると、跳ね飛ばされたり、水中に沈められなかなか浮いて来れない羽目に遭うので、腹を括って挑まなければならない。攻め口を探りつつ瀬のすぐ上まで進み、小波を蹴散らしながら真ん中から進入する。待ち受けるビッグウエーブのピークを右に避け、なんとか回避したものの、僅かに膝を着いてしてしまい完全なスタンドアップには成らず。

そこから下流は観光ジェット船が遡上してくるエリアだが、なぜかこの日出会ったのは一艇のみ。いつもは観光客でにぎやかな田戸も静か。テイクアウトの長い階段を上って終了。

 

落水する可能性が高いリバーSUPは、体温の急激な低下を避けるため、フラッドラッシュの上に防水透湿素材のパドリングジャケットを着用。但し下半身は比較的体幹の体温を奪われにくいため、フラッドラッシュの上に、軽快にクロノショートパンツを着用します。

リバーSUPでは、ウエットスーツ着用者が多いですが、ムレにくく軽くて動きやすいフラッドラッシュを、防水透湿素材のパドリングジャケットと適宜組み合わせるのが快適の近道です。

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