DRY LAYERING ドライを重ねる 5レイヤリング

投稿者: 岩井 茉莉子  ■写真:岩井・中島

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スタッフの遊び記録
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週末に雨が多く、なかなか山に行くことができずに、山不足でモンモンとしていたこの夏。
季節は秋となり、寒さに悩まされることなく、高い山へ行ける最後のチャンスとなりそうなのが、9月最後の3連休。ずっと気になっていた栂海新道から日本海へのロングルートをがっつり歩こうと思っていたところまたもや悪天予報…。ところが、直前まで粘った結果、なんとか好転しそう!急遽、雨に当たらず楽しめそうなルートプランへを変更。
金曜日の夜、スタッフ中島と示し合わせて仕事を早々に切り上げ、レンタカーを飛ばして糸魚川へ向かいました。

■山行日:2018年9月22日~24日

雨の上がるの時間を狙って、午後着のバス便で蓮華温泉へ。少し遅めの出発ですが、本日は白馬大池まで約3時間程の行程。急登を越え、緩やかな尾根のトラバースして樹林帯を抜けると、美しい池のほとりの本日のテント場へ到着。テントで夕食を終えて外へ出ると、満点の星!明日の晴れに期待しながらこの日は就寝。

2日目、朝目が覚めると素晴らしい快晴!朝食をかきこみ、早々に準備をすませて出発。
晴れとはいえ、秋めいてきた山の早朝は、気温が低く秋風が強くかったので、テントで着用していたドラウト®クローを着たまま歩き始めます。久しぶりの快晴の稜線歩きにワクワク!本日は期待できそう!

標高2300m程の白馬大池から白馬岳の山頂までの道は、360℃見渡せる稜線歩き。登り基調ではありますが、急登はほとんどなく気持ちの良い道が続きます。青空と紅葉、岩と砂で白い山のコントラストが素晴らしい。そうそうこれを求めてた!最高の景色を堪能しながら山頂を目指します。

そのまま順調に山頂へ到着さて。大池では携帯電話の電波が入らず、チェックできなかった明日の天気。天気次第では、この日中に大雪渓を通り猿倉へ下山することも考えていましたが、どうやら明日の昼間では持つ模様。せっかくならもう少し山を楽しみたい!と、地図を広げ、この後のルートプランを中島と再検討し、白馬三山の縦走路を経由して白馬鑓温泉まで行くことに。まだ稜線を楽しめることに喜びながら出発!

白馬鑓までの縦走路も、ずっと稜線の道を行く気持ちの良いルート。杓子岳は登りがキツそうで、つい巻道へ…。ときどき後ろを振り返り、いい山旅になったな~、と今越えてきた白馬岳や縦走路の景色を再度味わいながらすすみます。

白馬鑓の山頂を越え少し下ると、白馬鑓温泉への下山路へ。ここで、今回の稜線の旅は終了!稜線の先に見える、気持ちのよさそうな天狗山荘のテント場や、不帰のキレットの先の唐松・五竜への縦走路に少し後ろ髪をひかれながら、急坂を下りはじめます。

ここから先は、私にとっても中島にとっても初めての道。急坂をもくもくと下りながら名残惜しく、ふと振り返ると…空、岩、草木のコントラストを纏った、白馬の堂々とした山容がそびえていました。予想以上の素晴らしい景色にしばし足を止めて見入ります。白馬は何度か来ていたけれど、この景色で、大のお気に入りの山にひとつに。花の季節もとってもよさそう!
この後は樹林帯へ入り、濡れた岩の急な鎖場をしばらく下ると本日の宿、白馬鑓温泉へ。

秘境の温泉として、いわずとしれた白馬鑓温泉は大賑わい。
人混みの中、テント場受付で並んでいるとなんと別パーティーで白馬へ来ていたスタッフ神影と遭遇!しばし談笑後、満員のテント場へダッシュしなんとかテントを張れるスペースを探してギリギリ設営場所を確保。
今日の山旅を思い出しながら、小屋で仕入れたビールと各自持参の日本酒・ワインでおおいに楽しみ、すっかり気分がよくなってせっかくの温泉も入らず就寝。
(写真は、温泉に入った神影のものです。次回は入りたい!)

最終日。雨が降る前には下山したいと、早出で猿倉へ。結果、バスの時間より2時間以上早く到着してしまったものの、タクシーへ相乗りさせてもらい早めの下山。
白馬で温泉を楽しみ、糸魚川まで戻って車を回収後、日本海の幸のお寿司で乾杯!
山も食も大いに堪能した今回の山行、大満足で神戸への帰途へつきました。

 

まだ9月で快晴ではありましたが、特に標高の高いテント場や稜線では夜間や朝方は冷え込みます。
ドラウト®クローは保温力と通気性のバランスがよいので、テント場での停滞時のもちろん、早朝は着たまま歩いても暑くなりすぎず快適でした。

これから10月以降の秋山はもちろん、厳冬期の高山以外では冬山に、そして残雪期にも、この秋から春まで、大いに活躍してくれそうです!

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