DRY LAYERING ドライを重ねる 5レイヤリング

投稿者: 岩井 茉莉子  ■写真:相川・岩井・坂根

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スタッフの遊び記録
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兵庫県と鳥取県の境にある「扇ノ山」。二百名山としてメジャーな「氷ノ山」のすぐ近くに位置するものの、関西の登山者にもあまり知られていないマイナーな山のようです。でも、無雪期はブナの巨木が美しい豊かな森、そして冬には豪雪地帯ならではのたっぷりの積雪があり、季節に応じて多様な遊びができる個人的に特に好きな山のひとつ。今回はテレマークスキー仲間と訪れました。

■アクティビティ日:2019年3月16日-17日

北側の海上集落から、車で入れるところまで。今年は雪が少ないので、もしかして上山高原まで…と期待しましたが、さすがにそこまでは行けず。長い長い林道からのアプローチですが、道路に雪がそこそこついているのでスキーを履いてスタートです。

1時間ほどで、広い雪原となった上山高原へ。夏には草原が広がり、車でアプローチできるキレイな避難小屋もあるお気に入りの場所。そこからさらに1時間強、すっかり雪に埋もれた林道を歩いて小ズッコ登山口へ。

山頂へ向かう前に、小ズッコ小屋へで休憩。まだ1階が雪ですっかり埋まっており、2階から入ります。今年の雪の少なさで、まだこんなに積雪があることにびっくり!

本日の宿の山頂小屋を目指して山の中へ。ブナのなだらかな尾根がとてもキレイなルートなのですが、どんどん濃くなるガスと湿雪に吹かれて、もくもくと歩きます。大ズッコのピークは巻いて通過。苦しい登りも、積雪期は巻いてしまえるのがいいところ!

14時過ぎに山頂小屋へ到着。少し休憩してから滑ろうかと思っていたのですが、さらに濃くなるガスに滑る気が起きず、そのまま宴会に突入し、良い気分で早めに就寝。

次の日の朝、起きるとやっぱり雪。いそいそ準備をして外に出ると、夜の間にだいぶ降ったようで、外に出てみると前日のトレースがすっかり消えてしまっているほど!
季節外れのパウダーに興奮し、山頂からの東斜面を、滑っては登るを繰り返します。

今回のメンバー4名のうち、テレマークエキスパートの2名は春山を想定してステップソールの細板革靴。想定外の湿雪重雪パウダーでもさすがの滑り!

私も重めのパウダーにバランスを崩さないよう、集中して必死の滑り。

お腹いっぱい楽しんで、昼前にはもと来た道を下山。どんどん激しくなる降雪に、車を出せなくなるのでは…と心配しましたが、問題なく脱出できて安心。帰り道の海上で、絶品の但馬牛の肉うどんで身体を温め、神戸への帰途につきました。

ちなみに無雪期はこんなブナの森の中を歩く、とってもいい山です!

 

季節外れの寒波の中の泊りの山行なので、アウターパンツ+タイツだけでは寒そうだけれど、厚みのあるインナーパンツでは暑すぎるのでは…と、フロウラップパンツをタイツとアウターシェルの間に着用。結果、薄手ながら防風性が高いので、見た目以上にあたたかいのに暑くなりすぎず大正解。吹雪の中でも、登りも滑りも、暑くも寒くもなく終始快適でした。
また、着たときのシルエットがインナー的でなくキレイな細身のパンツなので、山までのアプローチや登りでアウターパンツが暑いときは、アウターパンツを脱いで、フロウラップパンツ一枚で歩けるのも好きなポイントです。

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