DRY LAYERING ドライを重ねる 5レイヤリング

投稿者: 芳本 良輔  ■写真:岩出・岡島・芳本

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スタッフの遊び記録
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遂に夏が来た。
待ちに待った沢登りの季節だ。
天気図に蠢く低気圧や梅雨前線、いつ発生してもおかしくない台風に怯えながら平日を過ごし、ようやく訪れた週末。
豊富な水量と巨岩が待ち受け、飽きの来ないルートと噂の父ヶ谷を遡行した。

■遡行日:2019年6月9日

父ヶ谷林道に到着するも入口から非常に荒れているので林道入口に駐車。
入渓点までの林道歩きは1時間程度。
踏み跡は多々見られたが、結局は鎌滝上に降りる小尾根を使って入渓。

入渓すると目に飛び込むのは立ち並ぶ巨岩と青い水。
「これは良い沢だ」と確信する。

ほとんどの滝では各々好きなルート取りをする。
ある者は巨岩をよじ登り、ある者は水線突破を狙い、またある者は予想外のルートを見出す。

クグリと呼ばれるポイントの前後には少々厳しい滝がいくつか現れる。
巻きは簡単に見えるが、つまらないので水線や巨岩の突破を狙う。

ツルツルのスラブでは後輩に頭をスタンスとして差し出す。
(もちろん後続はアブミなどを垂らしてもらう。)

滝上の泳ぎ渡渉は流されないようにフローティングロープで補助

巨岩でもアブミが大活躍。

以上のようにパーティで力を合わせてポイントを越えるのは沢の醍醐味だ。

一ノ壺と言われるポイントは左岸が行けそう。
しかし時間も押しているので巻く。

巻きの下り口は悪く、フローティングロープを手掛かりにする。

二ノ壺は左岸水流横を直登。
斜度が無く、ホールド・スタンス豊富で気を抜かなければ簡単だ。

三ノ壺は水線を狙う。
どっしりとした体格の芳本が踏み台になり、登攀力の有る岩出が登る。
しかし手がかり無く、諦めることに。
もう少し粘れば行けたか…。

結局はロープ確保し左岸をトラバース。
一ヵ所頼りになるスタンスが無いため、ホールド頼みになり緊張する。

散々濡れたが太陽のお陰で快適だ。

と言っていると本格的な雨が降り始めた。
ウォーターレイヤリングを纏っているので不快感は少ない。

牛鬼淵と呼ばれる滝も難なく左岸巻きし、滝上すぐに見つけた踏み跡を上がり出渓。
あとは雨の中、余韻に浸りつつ林道を歩いた。

行動時間は林道含めて9時間程度だった。

 

補助ロープをザックの中に入れているという人は多いでしょう。
ザックを下ろしてゴソゴソ…と少し面倒な作業が発生するので、使う気が進まないと思う人も大勢いるはずです。
しかし「あの時に使っていれば」となっては遅いのが現実です。
ゴージュバッグはフローティングロープをコンパクトに収納可能で、ハーネスに装着しても行動中気になりません。ザックを下ろす必要もなく、瞬時に使用可能です。
悪場で仲間を守るためにもリーダー必携のアイテムです。
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