DRY LAYERING ドライを重ねる 5レイヤリング

投稿者: fun to track 編集部

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2016年春のfinetrack初のテントとして発売以来、ドームテントの新定番として多くの人にお使いいただいている「カミナ™ドーム」。
2020年春、finetrackのテントシリーズに新たに仲間入りした「カミナ™モノポール」。

この2つのテントにはそれぞれどんな特長があるのでしょうか。あなたが選ぶならどっち? finetrackスタッフに聞いてみました!

――それぞれのテントの特長を比較しやすいように、下の表にまとめてみました。

――スタンダードな自立式ダブルウォールテントのカミナ™ドームに対し、立てるのに少しコツが必要な非自立式シングルウォールテントのカミナ™モノポール。テントの構造がまったく違う2つですが、どう選んだら良いのでしょうか。
千差万別、さまざまなアウトドア志向を持つfinetrackスタッフたちに、自分ならどちらを使うか、また、それはなぜなのかを教えてもらいましょう!

■■■ スタッフ紹介 ■■■

「縦走中でも快適な居住空間が欲しい!」

依田:僕はやっぱりカミナ™ドームですね。誰にとっても単純明快な設営方法、重量の軽さ、コンパクトさを持ちながら、居住空間も圧倒的に広い点が良いと思います。

松本:私もそう思います。カミナ™ドーム2の総重量が1460gでカミナ™モノポール2が990g。その差470gを大きいと思うか小さいと思うか。私の場合好きなアクティビティはマイペースな縦走登山で、テントの中にいる時間も楽しみの一つ。そう考えれば470gを軽量化のために削るよりも居住快適性を重視したいです。

「居住空間よりも移動中の軽快さが欲しい!」

畑本:同じく縦走登山がメインアクティビティですが、私だったらカミナ™モノポールを選びたいですね。とくに1週間を超えるような長期間の縦走になると、背負うべき衣食住の荷物のうち「食」の部分は必然的に増え、重たくなってしまいます。そうなると10gでも軽くしたいので「衣」と「住」は削れるだけ削りたい。テントの中では「食べる」「寝る」「読む」だけのスペースがあれば十分と思うと、カミナ™ドームより幅が10cm狭いだけなら重量の軽いカミナ™モノポールに軍配が上がります。

相川:確かにカミナ™モノポールは、重量を1gでも削りたい人にこそ選んでほしいテントです。私も全装備を背負って数日間行動するようなアクティビティでは、軽量性を重視してカミナ™モノポールを持っていきます。でも、ベースキャンプ起点の滞在型山行だったら、快適性を重視してカミナ™ドームを選ぶかな。

「結露が少ない方が良い…? 設営の難しさは?」

西村:私はまだモノポールを使ってないのですが、結露がどれくらいのものなのかは気になるところです。

相川:シングルウォールである限り外の湿度が高ければ結露はするし、低温下では霜がつきます。それがイヤだという人はカミナ™ドームがオススメですね。とは言え水を含みにくい素材と十分な透湿性を持つ素材で創ってあるカミナ™モノポールなので、結露したときもサッと拭くだけで処理できて、そこまで面倒ではありません。サッと拭き取る、そのちょっとした手間を許容できれば、カミナ™モノポールは結露に対しては十分快適だと思いますよ。

西村:なるほど…。それなら私はカミナ™モノポールを使いたいですね。設営はそこまで難しくないし、テントの重量を軽くできれば、それだけ食材をたくさん運べて、夕食を豪華にできますから。

畑本:確かにカミナ™モノポールの設営は意外と簡単です。非自立式だからと敬遠せずに挑戦してみてほしい気持ちはありますね。テンションを均等にかけてペグダウンするという手間はある意味、コーヒーを淹れるために豆を挽くときの手間のように、楽しみの1つだと感じる人も多いと思いますよ。そんな人にとっては非自立式のシングルウォールテントは、山の楽しみが増える選択肢のはず。

「条件によって使い分けたい!」

清水:僕は天気と季節によって使い分けたいですね。モイスチャーな気候ならカミナ™ドームを使います。その理由はずばり、結露を拭くその少しの手間が面倒だから。シングルウォールだと、雨がたたきつける音も気になるんですよね。また雪山ではウィンターオプションを使いたいので、積雪期はカミナ™ドーム派かな。
でも、カミナ™モノポールの軽量性は積極的に活用したくなる。だから晴天予報の山行や、日数の短い無雪期バリエーションルートならカミナ™モノポールを持っていきます。

樫本:僕の場合、結露は気になりませんが、広さという部分ではカミナ™ドームに分があると思います。カミナ™モノポールも中に入ってみると居住空間が広くて十分快適なのですが、幅10cmの差と長辺全体が前室になることを考えると、やはりカミナ™ドームの広さには届きません。よく一緒に山に行くパートナーのガタイが大きいので、そこはビビッドに感じますね。だから広さを重視したいならカミナ™ドーム、アルパインクライミングや雪山登山で軽量化を重視したいならカミナ™モノポールといったように使い分けるのが理想的ですね。

――うーん、さまざまな意見が出ましたね。使い分けの基準も人それぞれです。

「1張り目ならカミナ™ドームがおすすめ! 2張り目なら…?」

相川:標準的な使い分け方法を言うとすれば、まだテント泊に慣れていない人が1つ目のテントとして持つなら快適性がより高く、冬期オプションも揃っていて汎用性のあるカミナ™ドームがおすすめです。また、より広い居住空間を求める人や、非自立式の設営には自信がないという人もカミナ™ドームの方が安心でしょうね。だけど2つ目以降のテントを検討していて、カミナ™ドームほど広くなくても軽い方が良いという人や、非自立式テントに抵抗がない人なら、ぜひカミナ™モノポールをおすすめしたいです。バリエーションルートやULハイクやなど軽さを重視したいときに有効なテントとして活躍すると思いますよ。

――なるほど。スタッフたちの意見が、みなさんのテント選びの参考になれば嬉しいです!

*****今回紹介したアイテム*****

スタンダードな自立式ダブルウォールテント。
優れた強度と耐久性、広く快適な居住空間を兼ね備え、十分な軽量・コンパクトさ。冬期用オプションなども豊富です。

カミナ™ドームの商品情報へ

超軽量な非自立式シングルウォールテント。
軽くても十分な耐風・耐候性と、一般的なテントと比べて遜色ない室内空間や前室など、快適な居住性も備えます。

カミナ™モノポールの商品情報へ

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