DRY LAYERING ドライを重ねる 5レイヤリング

ドラウト®フォースは、ほどよい中厚手生地で春から秋までオールラウンドに活躍する、ファイントラックベースレイヤーの中心的な製品です。
この春、優れた耐久吸汗性能はそのままに、新しい生地を採用して、色、デザインともに春から秋まで使いやすい仕様へとリニューアルを行いました。
そんなドラウト®フォースが、春夏にいかに使いやすく、頼れるベースレイヤーであるのか。リニューアルのこの機に、革新的なベースレイヤーと呼ぶにふさわしい機能面にフォーカスを当ててみたいと思います。

半永久的な吸汗性を持つベースレイヤー

ファイントラックがアウトドアウエアに求めることは主に2つです。
ウエアに必要な機能のひとつひとつが高いレベルであること。
そしてその機能が劣化せず、出来るだけ永く持続すること、です。

汗や雨の濡れが原因で肌を冷やさないために、ベースレイヤーの吸汗速乾性能は必須です。
また、繰り返しの使用や洗濯にも、機能が低下しない高い耐久性が求められます。

ドラウト®フォースは、より明確なカタチで、この吸汗性能が低下しないことを目指した製品です。
技術的に試行錯誤をした結果、「半永久的に吸汗性を持続するベースレイヤー」として、2016年に誕生しました。

その革新的な繊維や生地構造をご紹介する前に、ファイントラックがウエアの機能の維持にこだわる理由を生地開発担当の田中に聞きました。
まずは動画をご覧ください!(こちらの動画は音声が出ます)

それでは続いて、ドラウト®フォースにどうやって半永久的な吸汗性を持たせているのか、技術的な角度から見ていきたいと思います! こちらも引き続き田中に解説してもらいましょう!

(ーーfun to track編集部)

洗濯しても脱落しない吸汗機能

ドラウト®フォースは、革新的な改質ポリエステル繊維を採用しています。

ポリエステルは、アウトドアウエアに限らず、様々な衣服に多用される合成繊維ですが、本来、繊維自体の水分率が非常に低く、水と仲の悪い疎水の性質を持っています。
そのため一般的なベースレイヤーなどに使用されるポリエステル繊維には、薬剤による後加工で「吸汗性」を付与しています。

ただ、この後加工は繊維の表面に、吸汗する薬剤が付着している状態なので、動画の中でも述べた通り、洗濯などの繰り返しによって徐々に脱落し、機能の低下を免れることができません。

そんな機能の低下をどうにか解決できないかと開発したのが、国内の合繊メーカーとの共同開発による、改質ポリエステル使いの生地を使った「ドラウト®フォース」です。

改質ポリエステルとは、繊維の表面を改質させることで、水と仲の良い親水性の性質に変化した非常に特殊なポリエステル繊維です。
無加工の繊維自体に吸汗性が備わるため、洗濯でも脱落することなく、吸汗性を半永久的に維持することができるのです。

(知床連山縦走中の写真。長い急登やカンカン照りの雪渓歩きも、ドラウト®フォースの吸汗速乾性で快適に歩けた。)

3層ドラウト®構造で春夏の汗も快適に

ドラウト®フォースの吸汗速乾性能を高めるための、さらなる工夫があります。
繊維以外にも、生地全体で吸汗速乾スピードを上げる独自開発の3層構造を採用しています。
一見、非常に薄く軽量な生地ですが、その生地構造はとても複雑で、肌側と外側にそれぞれ役割を持たせた3層のドラウト®構造からできています。

ドラウト構造の特長の一つは、凹凸がある肌面組織です。
点接触構造で汗を吸いやすく、生地が汗で濡れても肌にべたつかず、ドライ感が得やすくなります。
さらに、肌面で吸い上げた汗は、毛細管現象で中層を通り抜け、外側の層へ到達します。汗を一気に拡げる構造を採用した外側の層では、外気に触れる面積を広くすることで乾く時間を劇的に短縮させています。

繊維と生地構造の両面から、とことん吸汗し、乾かし続けるドラウト®フォース。

汗を多くかく春夏のアクティビティにおいて、単体でも、さらにドライレイヤー®との「ドライレイヤリング」で成し得るドライ感は、快適さ以上に、遊びへの没頭に誘い、チャレンジをサポートします。
革新的な機能を持ったドラウト®フォースで、春夏シーズンのアウトドアを遊び尽くしていただけると嬉しいです。

(ーーfinetrackスタッフ 田中由希子)

 

強度と軽量性とのバランスに優れ、3シーズン、幅広いアクティビティで活用できるオールラウンドな一枚。
より詳しい商品の特長は、こちらから!
ドラウト®フォースの商品情報へ

ACTIVITIES