今回のアウトドア女子は、ウルトラトレイルランナーとして世界のレースで活躍されている丹羽薫さん。トレラン系の雑誌でもお馴染みの彼女には一方で、愛犬と一緒に登山、スキー、カヤックなどを楽しむマルチアクティビティプレイヤーとしての一面もあります。どちらの場合も全力で自然と向き合い満喫する丹羽さんの姿に、憧れを抱く女子たちも多いのではないでしょうか? そんな丹羽さんにエッセイを寄せていただきました。(fun to track編集部)
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■■■ 執筆者のご紹介 ■■■
丹羽 薫 にわ・かおり
国内外のウルトラトレイルレースで表彰台に上がるトップトレイルランナーでありながら、登山・バックカントリースキーと、その瞬間のベストな遊びで「完全な自由」を探求するマルチアクティビティプレイヤー。自他共に認める愛犬家の一面も。
大学時代にヨット部に入ったのがアウトドアスポーツへの出会いだったように思います。そこで真っ黒になりながら、自然の中でスポーツに打ち込む楽しさを知りました。
自然は優しいときもあれば、厳しいときもあります。ヨットをしていて死にかけたこともありました。
自然を相手に遊ぶということは、危険を伴ったり予測不能なことが沢山あり、それらと対峙しなければいけないということ。
危険なシーンに遭遇するともちろん怖いという感覚もあるし、それによって体がこわばって思ったパフォーマンスが出せないことも多々あります。
そういった自分の気持ちと向き合って、怖さに体が支配されないように、理性的に考えたり、繰り返しの練習によってコントロールして克服していきます。そこに面白さを感じたのかもしれません。
そして⾃然の中で過ごすこと⾃体が何よりの楽しみでした。
(写真:2020年の夏コロナ禍でトレランのレースが軒並み中止になり時間が出来たので、大学時代のヨット部の先輩と一緒に琵琶湖でヨットを楽しんでいました。例年なら夏は海外レースのためほとんど日本にいないので、いい機会でしたし、自分の原点に返れた気がします。)
そしてヨット部の先輩に連れられてスキーを始め、最初はゲレンデスキーだけだったのが山も好きになり、バックカントリーにもはまったのでした。
始めのころのバックカントリースキーは、お金が無かったので装備もゲレンデスキーの装備の使いまわしで、アルペンスキーに「アルパイントレッカー」というアタッチメントをつけて、かなり重たいギアでやっていたのが懐かしいです。
しかもウエアもゲレンデ仕様なので、登りの時ジャケットを脱ぐとジャケットがかさばるし、汗はかくし、汗冷えするしで、快適さとは程遠い感じでしたね。
それでも、白銀の森の静寂と、パウダースノーの上を滑る浮遊感に魅了され、すっかりはまってしまいました。
自分の力で登った分だけ滑る楽しさ。
雪のコンディションによって同じ斜面でも難易度が変わり、思ったように滑れず苦戦する楽しさ。
パウダースノーを巻き上げて滑り、その巻き上げた雪が自分の顔にかかるぐらい軽くて思わず笑顔になる楽しさ。
そしてまだ誰も滑っていない斜面に自分のシュプールを刻む楽しさを知ったのです。
バックカントリーにはまってからは、もっともっと沢山登って沢山滑りたいと思うようになりました。
そのためには体力をつけて山力を養う必要があったので、夏場もトレーニングをするようになりました。
最初はボルダリングを夏場のトレーニングにしていましたが、トレイルランニングを勧められて、季節ごとに変わる山の美しさや、土や木々の匂い、鳥の鳴き声などを感じながらトレイルを走る素晴らしさを知りました。
だから今思えば、スキーを始めたことが私の人生に大きく影響することになったのです。
バックカントリースキーのためにと、友人にドライレイヤー®をプレゼントされて使ったら気に入った、というのがfinetrack製品との出会い。
その後、ニュウモラップ®※も買ってスキーで使っていました。
トレランを始めてしばらくは登山用のレインを使用していたのですが、もうちょっと動きやすくてコンパクトになるレインウエアが欲しいなと思い、それまでにfinetrack製品への信頼があったので迷わずエバーブレス®フォトンをチョイスしました。
特にあのストレッチ性と透湿性の高さに感動したのを覚えています。
エバーブレス®フォトンは防水性・透湿性・ストレッチ性に優れています。
もっと薄くて軽量で、携帯性に優れたレインウエアもありますが、私はヨーロッパや高山でのトレランも多く、夏場でもかなり気温が低い時が多々あるので、薄手のものでは全く歯が立ちません。
そのうえ雨が降れば、気温はマイナスを示すことも。
そんな厳しい気象条件下でも、しっかりと自分を守ってくれるエバーブレス®フォトンは本当に頼もしい相棒です。
しかもトレランのレースで世界を相手に戦う際に、動きを妨げ、パフォーマンスを落とすものは絶対に使いたくないので、このストレッチ性は動きを妨げず、最高のパフォーマンスを引き出してくれると感じます。
また、濡れたくないけど少し暑いと感じたようなときには、大型のベンチレーションを開放することによって、体温を調節することが出来るのも魅力です。
ストレッチ性が高いために、トレランザックの上からでも着用でき、雨が降ったりやんだりする時も、ザックを降ろさず、レインを脱着できるのは、レースで競っているときには最大のアドバンテージになります。
そんなエバーブレス®フォトンはトレランだけでなく、春の温かいときのスキーでスキーウエア代わりにも使えるし、雨の日の犬のお散歩にも大活躍。
更に風を防ぐ目的でセーリングでも使用できますし、雨の日の自転車でも重宝します。
生地がしなやかで、レイン特有のパリパリ感がなく、雨の時もそうでない時もあらゆるアクティビティーに使え、とても安心感があるため、これからもずっと使い続けたいと思っています。
※ニュウモラップ®…finetrackのミッドレイヤー®。現在はリニューアルして商品名をフロウラップ®に変更しています。(fun to track編集部)
■■■ 丹羽薫さんのお気に入り ■■■
エバーブレス®フォトン
レインウエアの概念を覆す異次元ストレッチを備えることで、スリップなどの不意な動作にもしっかり追従するしなやかさを持った、防水透湿マルチアウターシェルジャケットです。
■■■ 関連情報 ■■■