【山、沢、森、海をつなぐ150kmの旅】の番外編!
finetrack代表の金山が、珍しく「スタッフの遊び記録」に登場したのには、理由がありました。
アウトドア遊びへの思いや願いを、この計画に込めようと思ったからです。
自分の思い描くルートを切り開く。四季折々、自分らしい遊びを探求する。工夫して、不便も楽しんで・・・あの手この手で遊びを見つければいい。
「僕らが遊ぶ理由」。インタビュームービーとともにご覧ください!
- 金山洋太郎(finetrack代表)
工事用のトラロープで、見よう見まねのクライミングを始めた10代半ばから、50年以上もアウトドアスポーツを楽しんでいる。
何にしろ人と同じことをするのが苦手だった20~30代、自分の思い描くルートを切り開くロッククライミングは、自由に創造を膨らませられる心地よい世界だった。
しだいに、登攀行為そのものよりも、幻想的な大自然の真っ只中に身を委ねていることに生命の証しを最も感じられて、どんな形であれ自然に接していたいと、強く思うようになっていった。
やがて、ロッククライミングの一線から退き、いろいろな遊びに熱中しはじめた。
深い渓谷のダウンリバーカヤックや、知床半島や離島の周回シーカヤック。
立山から自転車を背負い、漕ぎ上がって真砂岳より黒部側の蔵ノ助谷の雪渓と黒部川下ノ廊下を欅平まで下降したり、スキーを背負ってクライミングやアイスクライミングで登頂後、スキーで滑降して下山したこともあった。
今でこそ、登攀を兼ねた山岳スキーはよく見かけるようになってきたが、当時は兼用靴も完成度の高いビンディングもなかった時代で、登山靴を補強しビンディングにセットできるように加工をして登攀とスキー滑降をこなしていた。
自然への畏敬の念を持って四季折々、自分らしい遊びを探求する。
それが僕の人生。
70歳になった今は、登山、バックカントリースキー、沢登り、MTBにグラベルロードバイク、ショアフィッシング、SUP、山菜やキノコ狩り、などなど……。
遊んでも遊んでも、自然は僕を飽きさせることがない。
誰しも人生のいろんな出来事の中で、さまざまな制限が生じるものだ。
怪我をしたり、年を重ねて体力が落ちたと思うこともある。
でもどんなときも、自分に相応しい遊び方は見つけられるはずだ、と思う。
遊びに、決まった方法なんてない。自分らしく遊べばいい。
工夫して、不便も楽しんで、あの手この手で自然と戯れよう。
それほどに、自然とは懐が深いものだから。