~2021‐22秋冬新商品「ドラウト®ソル」開発STORY~
秋冬のアクティビティに充分な保温性を備えながら、その速乾性は春夏のL2ベースレイヤー「ドラウト®フォース」と同等。
肌やベースレイヤーだけでなく、ミッドレイヤーもドライに保てれば、その分汗冷えのリスクを軽減し、温かく過ごせる。
そんな発想を具現化できるような商品を…と開発した吸汗拡散・速乾性 最高レベルのミッドレイヤー「ドラウト®ソル」の開発背景に迫ります!
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ドラウト®ソルは、ファイントラックのL3ミッドレイヤー史上最も吸汗拡散性と速乾性の良が際立つ冬季用ミッドレイヤーです。
吸汗拡散スピードは、1秒以下。
速乾性は、春夏のL2ベースレイヤー「ドラウト®フォース」と同等という、保温着でありながら、吸汗ベースレイヤーに匹敵する汗処理性能を備えるドラウト®ソル。
寒さ厳しいフィールドで、寒い時はもちろん、暑く発汗する状況でも快適な行動を続けるために、新技術の採用や吸汗拡散・速乾、そして保温というバランスの良さを追求した生地開発によって生まれました。
このドラウト®ソルの生地開発を担当したのが、スタッフの田中。
生地の肌側には、無数の毛先が立ち上がる「立毛」技術を採用したと言います。
一般的なフリースなどの保温着に見られる「起毛」技術は、ループした繊維を毛羽立たせることでかさ高性を持たせた構造で、毛先が絡まった状態であるため、汗濡れ時には起毛部分に濡れが留まりやすく、かつ乾きにくいというデメリットを持ちます。
そのため、一枚地の保温着で保温性と吸汗性を両立させるのは、長く難しい課題でした。しかし、そこに切り込んだのが「ドラウト®構造」であり、そして今回の新しい「立毛」技術です。
「立毛」技術とは、繊維一本一本が独立して立ち上がり密集して、かさ高性を発揮します。
これによって、フリース生地の様に着用時や洗濯時に起毛繊維が脱落することを著しく低減することができ環境にも配慮した生地でありながら、しっかりとした保温力を備えることができます。
※イメージ図
そして何より汗濡れ時においては、立毛の毛先一つ一つが吸汗の接点となり、表生地へと積極的に吸い上げ、生地表面で拡散し、乾いていく、この一連の汗処理がスピーディに行われるため、ベースレイヤーと同等という驚きの吸汗・拡散・乾燥性を備えられているのです。
さらに、本体生地は、立毛部分と1ミリ幅の通気ラインが交互に交わるグリッド構造を採用。
この通気ラインが、体温の上昇時には効率的に蒸れや熱を排出し、ウエア内温湿度の調整をしています。
また、両サイドに配したリンクベント®を開けることでも瞬時に蒸れを排出できるため、ウエア内の温湿度調整はさらに容易です。
もちろん着心地も機能の一つ。
今回、厚手のウエアを重ね着する冬期のアクティビティでの使用感を重視し、スッキリとしたウエアデザインになるよう提案したのが、企画担当のスタッフ芳本です。
春夏ウエアと比べて厚手で「重衣料」とも言われる冬期用ミッドレイヤー。
厚手であることは保温性の高さを生みますが、どうしても若干のウエアのもたつきや操作性の悪さも出てしまいます。
そこでドラウト®ソルは、できる限り薄く仕上げるように細部の仕様にこだわることで、保温性を備えながら「動きやすさ」と「着心地の良さ」の両立も追求しました。
特筆すべきなのは、フロントファスナーの仕様です。
ファスナー部分を本体生地とファスナー地とを重ねることなく、生地同士の突合せで縫製する「TPS縫製(FTPS縫製)」を採用しました。
これは日本の特許技術で、革新的ともいえる縫製方法。
縫い代がなく縫製面がフラットになるため軽量化と動きやすさを両立することができ、ハードに動く冬山での行動を支えます。
他にも、袖口にストレッチ性と撥水性を備えるラピットラッシュ®生地を配すことで薄く仕上げながら雪の浸入を防ぎ腕まくりもしやすく。
襟元に本体生地とは異なる薄手の生地を当てることで首回りのゴワつきを軽減するなどしています。
生地へのこだわり、そして仕様へのこだわりで、冬山のアクティビティでの使いやすさを追求したドラウト®ソル。
ぜひ、冬季の低山登山からハードな雪山登山、BCスキーなど様々なシーンを快適な温かさに包まれて遊びを楽しんでほしいと思います!
(文/fun to track編集部)
冬山に十分な保温性を備えながら、春夏ベースレイヤーにも匹敵するほどの速乾性も備えた行動保温着(ミッドレイヤー)。寒い季節だからこそ肌をドライに保つウエアで、寒い時はもちろん、暑く発汗する状況でも快適な行動を続けられます。