DRY LAYERING ドライを重ねる 5レイヤリング

9/242021

「汗による冷えが体感で8割軽減。すべてのアウトドアアクティビティに提案したい」 vol.10 SUNDAY石川幸之助さん

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山梨県甲府市にあるアウトドアショップ「SUNDAY」。いわゆる登山用品専門店とはちょっと違う、アウトドアを舞台にした“遊び”を提案するお店です。今回話しを聞いたのは、オーナーの石川幸之助さん。ショップオープンのきっかけ、コンセプトなどと共に、ドライレイヤー®に対する素直な感想を聞きました。

目次

  1. まるで山小屋のような、かっこいいアウトドアショップ
  2. 40歳の転機で立ち上げた、好きな遊びを提案するお店
  3. すべてのアウトドアアクティビティに提案可能
  4. 満足度の高い完成されたウエア
  5. グラベルバイク×山×キャンプというユニークな提案

 

まるで山小屋のような、かっこいいアウトドアショップ

スタイリッシュな白塗りの壁と飛び出た煙突が「SUNDAY」の目印

写真では外観を見たことがあったのですが、いざお店の前に立ってみると、どこかおしゃれな一軒家のような佇まい。紹介されなければ、ここがアウトドアグッズを扱う専門店だと気付く人は少ないでしょう。

今回話しを聞くために訪れたのは、山梨県甲府市にあるアウトドアショップ「SUNDAY」。中に入ると、人気アパレルブランドのウエア、希少なガレージブランドのバックパック、色とりどりの無骨なアウトドアギアなどが、スポットライトに照らされた雰囲気のある店内に気持ちよく陳列されていて、そこはまるで“こだわりがつまった道具部屋”のよう。

端正に商品がディスプレイされた店内。ついつい物色したい衝動に駆られる

そんな、隅々までセンスが光るお店のオーナーが、今回話を聞かせてくれた石川幸之助さん。他業界からアウトドア業界に飛び込んだ異色の経歴の持ち主です。まずはお店をオープンしたきっかけから伺いました。

 

40歳の転機で立ち上げた、好きな遊びを提案するお店

−そもそも、お店はどんなきっかけで始めたのですか?

以前はアパレル業界にいて、洋服屋で働いていました。それが、40歳のときに会社を辞めて、自分で何かをはじめるという岐路に立ったんです。そのとき、長く楽しく仕事を続けるためにはどうしたらいいか真剣に考えました。

そこで思い付いたのがいまのお店です。モノだけでなく、好きなアウトドアの遊びも提案する、ほかの専門店とは違うテーマを持ったお店を作りたいと思ったんです。

−店内は床も壁も板張りで、どこか喫茶店の中にいるような落ち着いた雰囲気があります。この素敵な空間で、どんな遊びを提案しているのでしょうか?

登山はもちろん、もともと自転車も好きだったので、自転車でキャンプに出かける提案や、トレイルランニングに関する商品も扱っています。

オーナーの石川幸之助さん。「SUNDAY」以外に、トレイルランニング専門店「道がまっすぐ」も経営する

−お店を立ち上げる前からアウトドアが好きだったのですね。

僕は結婚したのが早くて、20代の頃には子供がいて、その頃から家族旅行でキャンプにはよく行っていました。そしたら、キャンプ場の近くにある山にも興味を持つようになって、今度は山に登ってみたいという気持ちになったんです。

山に囲まれた山梨県は林道の宝庫。「グラベルバイクに乗って、自然との一体感を感じられる冒険ライドを楽しんでいます」

−それから登山も始めた?

実はその前に、学生時代に入っていたサッカー部の仲間と富士山に登った経験はありました。ただ、当時は苦しい思い出しかなくて…。登って下りるだけの行為の何が楽しんだろうって気持ちが大きかったですね。

−アウトドアショップの店主とは思えないエピソードですね(笑)

でも、キャンプから再び山に興味を持つようになって、あるとき奥秩父にある瑞牆山に、会社の仲間と日帰りで登る計画を立てたんです。それが20代後半の頃ですね。

そして当日、山に登ってみたら、今度はすごく興奮したんです。自然が織りなす変化に不思議とすごく興奮して、それが山に確実にハマったきっかけです。それからアウトドア全般が好きになりました。

いまでも登山は大好きな楽しみのひとつ。「夏休みは山と山をつなぐ少し長い旅に出ています。このときは常念岳・大天井岳エリアを歩きました」

 

すべてのアウトドアアクティビティに提案可能

−お店ではアウトドアギアのほかに、ウエアも豊富に扱っていますね。その中に、ファイントラックのドライレイヤー®も含まれています。ドライレイヤー®とアウトドアアクティビティの相性について、どのように感じているか聞かせてください。

ドライレイヤー®は、動いて止まる動作を繰り返す、あらゆるアウトドアアクティビティに対応するウエアだと思っています。

店内にあったファイントラックのドライレイヤー®コーナー。メンズ、レディース共にサイズが揃う。

その理由は、やっぱり汗冷えを軽減するメリットが大きいです。ドライレイヤー®を最初に着たとき、明らかに汗冷えが軽減されると感じました。感覚的には8割ぐらい。本当に汗冷えが解決できるんだっていうのを感じたんです。

−ドライレイヤー®を着用した具体的なエピソードはありますか?

たとえばプライベートのトレイルランニングでは、走ったあとに足を止めて、バーナーでお湯を沸かしたりしてしっかり休むんです。そういうタイミングでドライレイヤー®の汗冷えを軽減する効果をすごく感じます。

これが自転車になると、登りで汗をかいた状態から下り坂に入って風をあびたときに、山登りで感じるものとは違う、もっと極端な汗冷えを感じるんです。それが、ドライレイヤー®を着ていると軽減される。まったく冷えなくなる訳ではないですが、着ていることによる安心感はありますね。

 

満足度の高い完成されたウエア

−ドライレイヤー®には種類がありますが、普段は、どのシリーズを着ていますか?

春から秋はドライレイヤー®ベーシックのノースリーブ。冬はドライレイヤー®ウォームのロングスリーブと、下に同じくドライレイヤー®ウォームのタイツを着ています。実は、Tシャツは着ないんです。

−それは意外!? 春から秋はTシャツが定番だと思っていました。

Tシャツだと、上に着るウエアのデザインによって腕回りが干渉する場合があるんです。それと、汗冷えを防ぐうえでは体幹を覆うことがいちばん重要だと思っていて、だから僕の場合は、とくに夏はノースリーブを好んで着ています。

お気に入りのノースリーブを手に取り、メリットと着心地の良さを語ってくれた

−話を聞くまではTシャツの方がいいと思っていましたが、なんだかノースリーブでも十分な気がしてきました。ちなみに、ドライレイヤー®を着ると、ベースレイヤーの下に余計に1枚着ることになります。服が増えることで暑いと感じたことはないですか?

それはないですね。たとえば、すぐ近くにある里山へ登りにいくときは、Tシャツ1枚の方が涼しいときもあります。でも、山に深く入るときは、標高や気温、気候といった条件が刻々と変化するので、多少の暑さを感じたとしても、トータル的にはドライレイヤー®を着た方がいいと思っています。

−ドライレイヤー®の良さが目立ちますが、逆に、不満に思っていることはないですか?

とくにないかな。

この肌触りというか、柔らかさというか、自然と肌に馴染む生地感も好きで、嫌な臭いが付かないのもいいですよね。何泊もする縦走のときでも、替えを持たずに1枚で過ごしています(笑)。

近くの裏山でほとんど歩くことなく心地良い場所を見つけてリラックスタイム。里山との距離が近い山梨県ならではの醍醐味

−お店でドライレイヤー®を購入したユーザーの反応はどうでしょう?

お客さんからもマイナスの声は聞かなくて、汗冷えの悩みを聞いたときにドライレイヤー®をすすめたお客さんからは、良かったっていう声の方が多いです。初めて着る方も、着こなしている方も、皆さん満足度は高いですね。

そういった意味では、結構完成されているウエアだと思います。僕もドライレイヤー®に関しては圧倒的に信頼していて、悪い面がないという印象です。

 

グラベルバイク×山×キャンプというユニークな提案

−アウトドアでの遊びを提案する、いわゆる登山用品専門店とは違うテーマがあり、かといってセレクトショップにはない確かな専門性がある。そういった、「SUNDAY」だからこそのスタイルが、多くのユーザーを惹き付けているのかなと思います。

道具を販売するだけではなく、名古屋市にある自転車ショップ「Circles」さんにお声がけいただいて、甲府駅を起点にした2泊3日のツーリングツアーを開催したこともあります。

行程は、初日に金峰山の麓にある金峰山荘まで自転車で走って、付近のキャンプ場でキャンプ。2日目はキャンプ場に荷物を置いてバスで大弛峠まで向かい、金峰山で山登り。最終日は、また自転車に乗って甲府駅に帰ってくるといった内容でした。そしたら県外からのお客さんも参加してくれて、最終的に15人くらい集まりましたね。

−「SUNDAY」らしさが垣間見える魅力的なイベントですね! 想像しただけで楽しそうです。

グラベルバイクと山とキャンプをミックスさせた遊び方は、とても楽しいと思っています。それと、グラベルバイクはアウトドアと相性がいいんです。ウエアはアウトドア用品をそのまま着回せるし、キャンプ道具は小さくて軽い山道具がぴったりなんです。

−確かに、登山やキャンプなどに親しんでいれば、あとは車体を購入するだけで新しい遊びにチャレンジできそうですね。

それとは別に、まだお店では商品を扱っていないのですが、5年くらい前からパックラフトにもハマっています。

パックラフトのワンショット。「山だけではなく、川も楽しむことで自然の豊かさに別の視点から気付かされます。このときは富士川を下りました」

興味を持ったら積極的に体験して、その中でおもしろいと感じたものをお客さんに提案する。これからもそんなスタイルでお店を続けていきたいですね。

 

【教えてくれた人】

石川幸之助(いしかわ こうのすけ)さん

1963年、山梨県生まれ。お店を始めたきっかけのひとつに、転勤先から生まれ故郷である山梨県に戻ったとき、点在するアウトドアフィールドの魅力に気付いた点も大きいと言う。「地元の人たちが都会にばかり興味を持って、そばにある豊かな自然に気付いていないと感じることがありました。山梨県の魅力を堅苦しくなく、アウトドアって楽しいよ、っていうラフなスタンスで伝えたい。そういった気持ちもお店を立ち上げたきっかけのひとつです」。

 

SUNDAY
南アルプス、八ヶ岳、富士山・・・周囲を山々に囲まれた山梨県甲府市にある、『街と山を繋ぐ』をコンセプトとしたアウトドアショップです。 キャンプやハイキング、トレイルランニング、自転車、川や海での遊びなどなど、心躍る外での時間は無限に広がっていきます。 自然と対峙した遊びから得るものの魅力を少しでも多くの人に伝えたいという想いから2009年にオープン。

 

構成/文 吉澤英晃

 

ドライレイヤー®ベーシックの特長


肌に直接着て、その上に吸汗速乾ウエアを重ねることで、肌をドライにキープ。汗冷え・濡れ冷えのリスクを軽減し、登山やアウトドアでの安全・快適性を高めます。

肌をドライにする撥水性


優れた撥水性によって、かいた汗を瞬時に肌から離し、肌をドライにキープ。汗冷えを抑えて、体温を守ります。

 

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