finetrackスタッフ 中山・田中は、お酒と山をこよなく愛する居酒屋山行コンビ。
白山山系は山塊が大きく、魅力溢れる沢の宝庫なのだが、いかんせん全体的にグレードが高め。万年沢2級コンビの私達でも楽しめる沢はないものかと検討したところ、よろぐろ谷~桧谷は白山山系では比較的グレードが低く、1日で周回できるという情報が。
この沢がある福井県大野市は美味しい日本酒の産地で、私達が大好きな場所の一つである。これはとても魅力的。
心躍らせながら向かったよろぐろ谷は、快適に遡行できる小滝が連続し、下降ルートの桧谷はナメの渓相が大変美しい。気がつけば11時間も沢で遊んでいた。時間を忘れるほど楽しい遡行だった。
■アクティビティ日:2022年7月2日
福井県大野市から白山に向かって車を走らせると、九頭竜川上流に美しい打波川が現れる。
清流を横目に見ながら県道終わりまで快適なドライブだ。
小池公園駐車場から入渓ポイントの白滝までは、少々荒れた登山道を歩くこと20分。
その先は蒼々たる白山山系の森が拡がっている。
白滝では先行パーティが遡行練習を行っていた。私達は巻道をチョイスし、先行させていただく。
白滝を越えると小滝が連続して現れる。どの滝も、私達が快適に遊べるちょうど良いレベルでとても楽しい。
フェルトソールのフリクションがばっちり効いて、ナメの滝もなんのその。ブナの枝に助けられながら一歩一歩遡行していく。
突然、中山がケラケラと笑い出すので何事かと思えば、絶妙なバランスで沢靴に葉っぱが挟まった様子(笑)。
靴から発芽した!
全くもって、のどかな休日。
よろぐろ谷を詰めると登山道に合流する。夏の日差しが暑く、早く沢に戻りたい。
熊が出そうな深い森の藪を漕いで、桧谷に再入渓!
実際、田中は打波川で熊を見たことがあるので、この沢にも熊はもちろんいるのだろう。白山山系の自然は豊かで神々しい。
桧谷はナメの渓相が大変美しい。岩の模様が亀甲模様で特徴的だ。
何度も懸垂を行ったが、ちょうど確保が欲しい場所にブナの大木があり、安全に下りることができる。
ナメ沢といえば、お約束のウォータースライダー。桧谷のスライダーは、全てちょっと短め。
終盤はとても優しいナメの渓相となる。白滝に辿り着けば、遡行終了だ。いつの間にか日が傾いており、気がつけば11時間も沢の中にいた。
これくらいのグレードの沢が他にも白山山系にあればいいのにな。しっかり調べてみよう。
帰りは大野の歴史ある銭湯に立ち寄り、福井の銘酒を楽しんだ。
楽しみ過ぎたのと、交通の致し方ない事情があり、日曜中に帰れず、翌日月曜に始発で福井から神戸に出社したことは、ここだけの話。
ドライレイヤー®ウォームブラトップロングスリーブ
夏が始まったばかりの沢の水は「ひぃ」と声を挙げたくなるほど冷たい。だから、「長袖」のドライレイヤー®が欲しくなる。長袖にブラの前身頃がくっ付いた構造で、「ブラ+長袖」の重ね着と比べて、背中や脇の締め付け感が少ないのがお気に入り。バスト周りに圧迫感を感じないおかげか、水辺を離れて森や藪を進むときのむせかえるような暑さも、心なしか和らぐ気がした。