待ちに待った大型連休。私・伊藤と、同じチームの先輩・畑本がたまたま同じ遠征先に選んだのがくじゅう連山でした。ほぼ同じルートでありながら、別の日程で訪れたくじゅう連山。かたや大雨、かたや快晴と天候は分かれましたが、それぞれに違った山旅の魅力がありました。
雨も晴れも美しいくじゅう連山の様子を、畑本と伊藤の対話も交えてご紹介します!
■アクティビティ日:
畑本:2023年4月29日~4月30日
伊藤:2023年5月2日~5月3日
伊藤:くじゅう連山の旅はいかがでした?
畑本:それが、大雨でした…
GW初日から山に入るプランを組んでいた畑本は、あいにく雨の中の山行になったそう。一方で、4日目から入山した私は、幸運にも天気予報が変わって晴れの山行に。
移動手段から天気まで、話をすると同じ山域での登山にも違いがあり、それぞれの山旅の面白さが浮き彫りになってきました。
< いざ、九州へ! >
伊藤:畑本さんはフェリーで大分まで行かれたんですか?
畑本:そう!仕事終わりにそのまま行けるし便利ですよ。
仕事終わりに大急ぎで乗り込んだフェリーのデッキより。
伊藤:船旅いいですね~。私は大阪から大分まで車で向かったのですが、長距離運転で同行者が足を痛めてしまって…次は船で行きたいです!
畑本:車で大分まで行って、すぐに登山を開始したの?
伊藤:登山の前日が、貴重な晴れの日だったこともあって、アウトドアを満喫したくて麓のキャンプ場に1泊しました。
畑本:麓でのんびりキャンプもいいですね~
小川のそばのキャンプ場。翌日の登山に備え、長距離運転で疲れた身体をリフレッシュ。
<長者原ビジターセンター ~ 雨ヶ池>
晴れの日のタデ原湿原
伊藤:登山口となるタデ原湿原は、木道も整備されていて綺麗でしたよね。観光客の方も楽しんでいるようでした!
畑本:青空いいなあ。
伊藤:はい、気持ちよかったです。でも、雨で潤った新緑の森も雰囲気があって綺麗ですね!
畑本:そうそう!晴れた日の登山は最高だけれど、雨の森の中を歩くのもまた独特の楽しさがありますよ!
登山口から雨ヶ池までの森、雨で瑞々しさが増しているよう
畑本:森を抜けた後の雨ヶ池もよかったですよね~
伊藤:そういえば、雨ヶ池って雨が降ると水が溜まるって看板に書いてあったんですが、溜まっていました?
畑本:ぬかるんでいたとは思うけど、まだ溜まってなかったかなぁ…
雨ヶ池。雨がたくさん降った時には木道が水没気味になることもあるそう
<坊ガツル>
広大な草原にテントを張る。この解放感と自由さがたまらない!
伊藤:いやぁ~、ここはもう最高のテン場でしたね。私は、1日目に坊ガツルでテントを張った後、そのままサブザックで久住山に登りに行ったんですが、あまりにも気持の良いテン場だったので登山をやめて昼寝したくなっちゃうくらいでした。
畑本:私は坊ガツルに到着するなり雨がさらに強まって、雨に打たれながらのテント設営ですよ…
伊藤:・・・
強雨の坊ガツルで幕営。もうテントから出たくない。
<法華院温泉山荘>
伊藤:そ、そういえば温泉は入りましたか?テン場から歩いてすぐに温泉があるなんて最高ですよね~
畑本:それが、私もそれを楽しみにしてたんだけど、雨が強すぎてテントから一歩も出たくなくなっちゃって。
伊藤:・・・
畑本:あっ、でも雨がテントを叩く音は大好きで!それをBGMにテントの中でお酒を飲みながら本を読んで過ごす時間も楽しかったですよ。
伊藤:確かに雨のテント泊にも「ならでは」の楽しさがありますね。お酒は自分で持って行っていたんですか?
畑本:うん。缶ビールと赤ワイン!つまみのサラミとチーズもね。
伊藤:いいですねー、それならぜひ次は法華院温泉に行ってみてください!温泉が気持ちいいだけじゃなくて、ビールのラインナップも豊富で、きっと畑本さんは気に入ると思います!
畑本:それはとっても魅力的…!!(嬉)
山の中なのに温泉に入って、お風呂上りはビールも楽しめる。ここは天国か…!
<坊ガツル~北千里ヶ浜>
畑本:2日目は雨が止んで、久住山までのハイキングを楽しめたよ。北千里ヶ浜の景色はすごくいいですよね~
北千里ヶ浜への登り坂から坊ガツルを振り返る。
伊藤:本当にまるで西部劇の舞台か、SF映画に出てくるどこかの惑星みたいでしたね!
畑本:それまでが青々とした森だったからそのギャップもあって。いろんな景色が楽しめるのもいいですね。
北千里ヶ浜への入り口
伊藤:少し雲が立ち込めている感じも迫力があっていいですね!
畑本:そうでしょ~!
他の山ではなかなか見ないような独特の風景
<北千里ヶ浜~久住山>
久住分かれから望む阿蘇五岳
畑本:この辺りからようやく青空が見えてきて。久住分かれや山頂からは、阿蘇の山並みや久住高原が見下ろせてホントに綺麗ですよね。
伊藤:はい!思わずテンション上がっちゃいました!
山頂からの北千里ヶ浜
<諏蛾守越~長者原ビジターセンター>
伊藤:私は、久住山を登った後は来た道を下るコースだったのですが、畑本さんは諏蛾守越から長者原ビジターセンターへと下ったんですよね?どんな感じでしたか?
畑本:諏蛾守越からの下りはクマザサの間を登山道が通っていて、見晴らしも良くて気持ちよかったです。坊ガツルまでの樹林帯とも北千里ヶ浜周辺のあの感じともまったく違う雰囲気だったなぁ。
諏蛾守越、晴れつつあるくじゅう連山に後ろ髪が引かる
畑本:あと、なんと!最後にミヤマキリシマが2輪だけ咲いているのが見れました!
伊藤:本当だったら、5月下旬頃に咲くミヤマキリシマ…!雨の中、頑張った畑本さんのために早咲きしてくれたのかもですね…!
2輪だけ咲いていたミヤマキリシマ
<くじゅう連山を訪れる方におススメ情報>
伊藤:最後に、これからくじゅう連山を訪れる方に「ここだけは外せない!」などおススメ情報はありますか?
畑本:これ!と一つを選ぶのは難しいけど、長者原から坊ガツルまでの樹林帯の美しさでしょうか?苔むした岩とブナやミズナラの緑がすごく気持ちの良い森で。近かったら毎日でも歩きたいトレイルですね。
シャクナゲも開花していた
伊藤:いいですね!私のおすすめは法華院温泉山荘で売っている「登山御守」です。なんでも、鉾峠で10年の風雪に耐えた塔のご神体が入っているそうですよ!数量限定らしいので訪れる方はぜひ…!
一目惚れした「登山御守」
畑本:今回は別々の旅だったけど、次回は一緒に行きたいですね。
伊藤:そうですね!会社終わりにフェリーに乗っていきましょう!
畑本:ビール片手にやね!
エバーブレス®フォトン ジャケット/パンツ
雨の日も山歩きを心ゆくまで楽しみたいなら、着用行動時のストレスを感じにくいことがレインウエア選びの重要なポイント。エバーブレス®フォトンはレインウエアにありがちなゴワゴワした感じがなく、裏地もサラリとしていて直接肌に触れたときの不快を感じにくい。だから今回の登りはじめのように降ったり止んだりの天候でも、「このまま着続けておこう」と思えて着脱の面倒が軽減できた。
ドラウト®クアッド ロングスリーブ
日中は暖かく、朝晩は肌寒さの残る春の登山にピッタリだった。汗っかきなため、いざという時に半袖になれない長袖は敬遠しがちだったのだが、ドラウト®クアッドはほどよい通気性で、登っている間も風が感じられて暑くなりすぎない。汗をかいても、すぐに乾いてくれるので蒸れずに快適に過ごせた。