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投稿者: fun to track編集部

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~2023秋冬新商品「エバーブレス®アクロ」開発STORY~
冬山用のフルスペックハードシェル「エバーブレス®アクロ」が2023年秋リニューアル!生地使いやデティールを見直し、よりアクティブによりハードに使いやすくなりました。その開発背景をお届けします!

目次

  1. 生地使いを見直した新設計のパンツ
  2. 大型チェストポケットを配したジャケット

生地使いを見直した新設計のパンツ

2015年の発売以来、3代目に当たるエバーブレス®アクロが登場します。

コンセプトは一貫して変わらず、冬山で本気のチャレンジをする人のための、冬山最強のアウターシェルを目指しました。実際、多くの人のチャレンジを支えつづけ、ファイントラックのブランドイメージをけん引するアイテムの一つになりました。

今回のリニューアルの一番のポイントは、パンツの設計や生地使いを一から見直したことです。

ユーザーやスタッフに長年使用されてきた製品を分析すると、ヒザ下部分に強度アップの必要性が見えてきました。


Men’s パンツ  Mサイズ着用|モデル身長 173㎝

そこで新たに、112デニールの十分な生地厚でかつ66ナイロンの高強度なエバーブレス®生地を開発。従来モデルと比べ、突き刺しで139%※1、摩耗で937%※2と飛躍的な強度アップを遂げ、アイゼンなどの接触に対し耐久を高めました。

一方で、ヒザ上部分には、タテ糸にナイロンストレッチ糸を使った世界的に珍しい4WAYメカニカルストレッチ生地を配置。エバーブレス®スノーラインでも定評あるタテヨコ127%ストレッチ※3が、大きな脚上げに十分な追従を可能にしています。

※1 突き刺し強度試験(当社試験による)
※2 JIS L1096:2010 A-1法(平面法)による
※3 JIS L1096 B1法


膝下部分と膝上部分で異なる生地を使い合わせ、重量を抑えながら強度と動きやすさを両立させた。

膝の上下で2タイプの生地を使い合わせることで、トータルの重量を抑えながら、強度と動きやすさをアップすることに成功しました。

大型チェストポケットを配したジャケット

ポケットを見直してブラッシュアップしたジャケットは、従来のエバーブレス®アクロを象徴するディテールの手口のインナーカフやパウダーハーネス、アクロジャケットのアイコンでもあった背面のニットのパネルなどはそのまま引き継ぎました。


Men’s ジャケット  Mサイズ着用|モデル身長 173㎝

見直したのは、ポケットの配置と構造です。

ザックを背負っても、ハーネスをつけても、登攀中の苦しい状況でもアクセスしやすいのはやはりチェストポケット。街で着ているとハンドポケットは欲しくなりますが、雪山でポケットに手を突っ込んで歩いたりはしません。

ならば、そのスペースを思い切ってチェストポケットにすべて充ててみました。ザックやハーネスで内部がつぶされない位置を選んで、大きな開口部を持ったポケットを配置。


ザックやハーネスに干渉しない大型チェストポケット。

中で物が迷子にならず、携帯電話などの重要な小物を取り出しやすいよう、開口部付近にサブポケットを付けるなど、大型でありながら、使いやすくする工夫を凝らしています。


チェストポケット内に配したサブポケットで、小物も整理しやすい。

また、前モデルから変わらぬアピールポイントでもありますが、ヘルメットありでもなしでも、しっかりフィットし、呼気がスムーズに抜けるブレスベンチレーターも備えたフードは、ぜひ着用してみてほしいポイントです。


ヘルメットに対応したアジャスター付き大型フード。

氷壁や雪稜のあるルートを突破しながら雪山の頂を目指す人たちに向けて、より純度を高めた今回のリニューアル。冬期バリエーションルートなどで快適を後押しする、冬山最強アウターシェルのその先を、ぜひ店頭で手に取ってお確かめください。

(finetrackスタッフ 相川)

 

雪山での活動に必要なあらゆる機能を「遊び手」の目線で細やかに配備した、フルスペックハードシェル。安心の強度と、ストレスフリーな動きやすさを実現し、アルパイン・アイスクライミングなどのハードなアクティビティに対応。

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