会社の先輩や知人らと、槍ヶ岳の登山を計画していたが直前の降雪により断念。ならば、比較的雪の少ない蝶ヶ岳から槍ヶ岳を見てみようじゃないかと、今回の登山を計画。仕事終わりに三股登山口に向かって車を走らせた。猛烈な睡魔と闘いながら登山口に到着。倒れこむように就寝し、翌朝を迎えた。
■アクティビティ日:2023年10月18日~10月19日
常念山脈は青春の山だ。高校生の頃から通い、四季を通じて何度も歩いている。槍・穂高の稜線を見るにはこの山脈が一番であろう。朝、神戸から来た先輩と三股登山口で集合し、雲一つない青空と唐松の紅葉に声をあげた。心が躍る。
初日は、三股登山口から蝶ヶ岳を目指す。時間にも余裕があるので写真を撮りながらのんびりと歩く。
数時間歩くと木々の隙間から常念岳が見えてきた。明日はあそこまで行くぞ!と思うとやる気が出てくる。
樹林帯の隙間から常念岳が!
今回は5人パーティで年齢や出身地もばらばら。当時流行った歌を口ずさみながら曲のクイズを出し合い、いろんな話をしながら歩く。普段は大人数で登ることが少ないので楽しい時間を過ごす。
しゃべりながら歩いたのであっという間に蝶ヶ岳の稜線に出た。槍・穂高が顔を出す。とても綺麗だ。雪が付き始めて地形の陰影がはっきりとしている。テンションが上がる。写真を撮りまくる。
槍・穂高の絶景!!
写真を撮りすぎて体が冷え切ったので、蝶ヶ岳ヒュッテに逃げ込み昼食に。小屋の中はストーブが焚かれていて暖かい。小屋でカルボナーラ、チャーシュー丼、ビールをいただく。とても美味しい。元気が出る。テント泊と意気込んでいたがもうこのまま小屋に泊まってしまおうかと考える。
食事後、テントを張る。中でお茶を飲む。ここでもテントから出たくなくなったが、怠け者の体を起き上がらせて蝶ヶ岳山頂に向かった。
風が避けられる場所にテントを張る。
山頂では風が冷たかったが穂高に沈む夕日を見ることができた。ちょうどガスがかかり燃えるような夕日だ。次こそは槍ヶ岳に行こう!と思ったがこのくらいのんびり登山も悪くないと思う。
穂高に沈む夕日
夕日は沈んでからが綺麗!ということで夕日が沈みきるまで待ってみた。どのくらい待っただろうか。体は冷えスクワットをしながら夕日が沈むのを待つ。早く沈んでくれ!と熱い視線を穂高に送った。
体を震わせながら待ったかいがあった。空がオレンジから紫に変わり、遠くに見える乗鞍岳や御嶽山の中腹に雲がかかり雲海に浮く島のように見える。写真を撮り逃げるようにテントに戻った。
穂高
槍ヶ岳
御嶽山と乗鞍岳
その後はテントの中で宴会を行い、楽しい夜を過ごした。食事はアルファ米にフリーズドライのカレー。うまいうまいと食べていると、隣の知人はアルファ米にシチューをかけて即席リゾットを完成させていた。これがとんでもなく美味い。センスの違いを見せつけられた。
翌日は、朝日が上がってくるのが見たいと夜明け前に行動開始。風が強く冷たかったが、空がぼんやり明るくなっているのを感じながら歩くのは気持ちいい。この時間は登山をやっていて良かったと毎回感じる。
朝日に染まる槍ヶ岳
気持ちの良い稜線歩きを楽しむ。朝日で染まる山々を見ながら歩くのは最高だ。少しずつ常念岳が近づく。最後に急斜面を登ると常念岳だ。
徐々に常念岳が近づく
常念岳山頂!疲れが吹き飛ぶ
山頂で写真を撮りまくる。隣の横通岳の登山道が見える。また歩きたい。
風をよけられるところでミルクティーを飲んだ。うまい。
帰りは前常念経由で下山した。
出発時間が早かったからか下山中あまりの空腹で棒ラーメンを作って食べた。うますぎる。綺麗な紅葉を見ながら軽快に下山した。
カミナ®ドーム2ウィンターライナー
カミナ®ドームの中に取り付けることでテントの保温性を上げることが出来る。寝袋のサイズを一つ小さくすることが出来てとても暖かい。今回はテント内の結露が気にならなくなり快適に体を休めることが出来た。
執筆者:finetrack TOKYO BASE 関晶
2023年入社
長野県出身。小さい頃から昆虫を求めて野山を駆け巡る。自然の中で過ごすのが好きで休日は山か海で過ごす。お昼ごろにテント場に着きゆっくりビールを飲む時間がたまらなく好き。