DRY LAYERING ドライを重ねる 5レイヤリング

始まりはパートナーと海外旅行に行きたい!と話したことだった。自然が多い所にいきたいと話していたが、行きたい場所の候補を選んでいると話が進み3000mを越える山に登ることになったのだ。
初めての海外登山ということで決して無理のない範囲で楽しめる山を選んだ。聞いたところによると台湾の山岳密度は世界一の島だとか!九州ほどの面積の国に3000mを越える山が269座あるらしい。初めての海外旅行での初登山。楽しみと不安が入り混じった独特の緊張感の中で旅が始まる。

■アクティビティ日:2024年3月7日

今回登る合歓山は台湾の中央にある山で、現地の言葉でフーファンシャンと読むらしい。
前日に台中(台湾の中央にある第二の都市)で一泊。登山口まではバスに乗って3時間ということで、朝5時に台中のホテルを出た。

乗車時、あまりも不安だったので、目的地の地名を紙に書いて「ここにいきたい!」と必死に伝える。この会話を他の乗客も聞いていたようで、目的地に着くと近くの乗客が声をかけてくれた。台湾の方は優しい。

街からすぐに山道に入りぐんぐん進む。台湾は急峻な地形が多いのか、垂直に近い崖の中を縫うように進んでいく。ところが一転、標高2000mも後半に差し掛かると一気に展望が開けた。日本では見られない光景でテンションが上がった。


この時点で標高は2000m後半。とっても綺麗!

最初は霧に覆われていたが登山口につくころには霧が晴れ素晴らしい景色を見ることが出来た。


台湾の野鳥。人に慣れていて可愛かった。

さあ、登山開始だ。天候に恵まれ、テンションが上がる。登ったのが平日だったにも関わらず多くの登山者で賑わっていた。台湾でここまで登山が人気だと知らなかったが、これほど山岳環境に恵まれているなら頷ける。


3000mを越える山がぐるっと周りを囲っている。

笹のような植物が登山口から山頂まで広がっている
登山口の時点で約3000mの標高がある。既に息苦しさを感じていた。見るものすべてが珍しく写真を撮りまくっていた。
少しずつ標高を上げる。すれ違う人全員に「ニーハオ」と挨拶をする。すると現地の方も挨拶を返してくれて、「Are you Japanese?」と話してくれた。日本語以外が全く話せない自分としては日本語以外でコミュニケーションが取れたことがとても嬉しく、すれ違う登山者全員に挨拶を続けた。(おそらく、台湾に登山中に挨拶をする習慣はない。)

景色がいいところに座り現地のコンビニで買いまくったお菓子や果物を食べる。とても美味しかった。

しかし、暫く歩くと高山病の症状か猛烈な睡魔が襲った。立っていても気づくとうとうとしてしまう。今回は3つのピークを踏む縦走ルート。頑張って歩こう!と思っていたが我慢できず登山道から離れたところで1時間ほど昼寝をした。街でも山でも昼寝は最高である。

昼寝後、ばっちり眼が冴えたがペースは上がらず、縦走ルートは諦めて北峰のみ登ることにした。

ゆっくりゆっくり歩みを進め、なんとか山頂に立つことが出来た。素晴らしい雲海が見える。当然だが日本では見ることが出来ない景色で周りの山に圧倒される。
山頂には登っている途中でお話しした現地の方が集まっていてさらに仲良くなってしまった。一緒に写真を撮ったり単語のみの英会話で話してみる。富士山に7回登っている方やお爺様の出身が九州の方がいたり日本に馴染みのある方が意外にも多かったのだ。


合歓山山頂!


下山中も気持ちの良い道が続く。

下山後は台湾グルメを満喫したり、なぞの発熱と腹痛に悩まされたり、前日のホテルにパスポートと現金を忘れるなど色んな事があったが現地の方に助けられ、何とか楽しむことが出来た。また機会があれば台湾に伺いたい。


台湾で食べた朝食。肉がとろとろで美味しかった!

遊びのMVPアイテム

メリノスピン®グローブ

操作性に優れ、適度な保温性があるグローブで今回のようなカメラを持った山旅に最適だった。しなやかな着け心地で常にバックパックの中に入れておきたいグローブ。

メリノスピン®グローブの商品情報へ

執筆者:直営店 関 晶

入社年:2023年

自動車整備士を夢見て工業高校に進学したが、なぜか山岳部に入りアウトドアにハマってしまった。最近のマイブームはボルダリング。もう少し暖かくなったらシーカヤックにも挑戦したい。

※自然の中でアクティビティを行うためには、十分な装備、知識、経験が必要です。事前の準備を徹底したうえで、安全に注意してお楽しみください。

 

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