都内の企業で働きながら、数多くのトレイルランニングレースに参戦するなど快活に行動されているフィエルド花さん。しかし昔は「私は絶対に走らない」と両親に宣言したことも。そんな花さんの気持ちを動かした出来事とは? 「大ファン」と公言するドライレイヤー®のエピソードもお聞きしました。
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プロバレエダンサーとして、幼少期からたゆまぬ努力を重ねてきたフィエルド花さん(以下:花さん)。しかし、あるとき目にした光景がきっかけで、山の世界にのめり込むようになりました。
大学卒業を機に生まれ育った香港を離れ、日本の会社に就職。「ずっと日本に住んでみたかった」想いをかなえた今は、平日は仕事に精を出しつつ、ランチタイムや終業後を有効活用してトレーニング。そして週末、大好きな山へ走りに出かけています。
ーー花さんがトレイルランニングを始めたきっかけは?
もともと母がトレイルランナー、父がアドベンチャーレースを楽しんでいた影響で、家族旅行はもっぱらハイキングでした。当時はいやいや連れていかれてたんですけどね(笑)
それで、2019年に家族でスイスのツェルマットに行ったんです。マッターホルンがある街でハイキングをしていたら、ちょうどスカイランニングの大会をやっていて。今まで親がやっていた競技は30代、40代の方が活躍していると思っていましたが、そのとき目の当たりにしたレースは同世代の若い人たちがたくさん走っていて、「自分も走ってみたい」と思ったのがきっかけです。
マッターホルン周辺の山をハイキングしているときの一枚。写っているのは花さんのご家族
ーー花さんにとって衝撃的な光景だったんですね。
親もいろいろなトレイルランニングのレースに参加していましたが、私がついていったことはなかったので、「え、これ面白い、お母さんこんな世界にいたんだ!」って。スタートとゴールがお祭りみたいな感じで、すごく楽しくて。
それで私もトレイルランニングを始めて、気が付いたらどっぷりハマっていました(笑)
ーーそこから自分の意思でも、山に行くようになっていったと。
そうですね。最初は親のランニングについていきました。香港は山が近いので、普段のランニングが裏山を走る、みたいな感じなんです。最初は週1くらいのペースで走っていましたが、だんだんと毎日のルーティンになっていきました。
香港の山の好きなところは、都心からとても身近にあるところです!
香港島の最高峰・西高山(High West)にて。標高約500mの山頂までは舗装された道があり、気軽に行けることから仕事中のランチタイムにサクッと登ることも。香港の山は街と海が近く、自然と人工物の美しさが融合した景観が味わえる
ーーはじめて山を走ったときの感想は?
開放的でしたね。ハイキングだとスピードが出ないので、下り道を駆け降りる感覚が楽しかったです。
怖い気持ちはなく「もっといろんな山に登ってみたい、もっと速く走りたい」って。
当時はコロナ禍真っ只中でバレエスタジオが開いてなかったので、ずっと山に逃げていました。
静かな雰囲気を味わえる、香港最大の離島・ランタオ島のトレイルにて。離島といっても鉄道や道路で市街地と結ばれているので気軽に足を運べる。このときは山頂でテント泊をしたそう
静かな雰囲気を味わえる、香港最大の離島・ランタオ島のトレイルにて。離島といっても鉄道や道路で市街地と結ばれているので気軽に足を運べる。このときは山頂でテント泊をしたそう
ーー小さい頃からバレエをやっていたんですよね。
はい。3歳から始めて、将来はバレリーナになりたかったので、ずっとバレエ漬けの毎日で。逆にトレイルランニングについては、親には「私絶対に走らないから」と言っていたくらいなのに(笑)
ーートレイルランニングとバレエ、身体の使い方で共通する部分ってありますか?
自分ではあまり実感がないんですが、周りからは「体幹がしっかりしてるね」って言われます。体幹に関してはバレエで培ったものが生かされているのかな、と思っています。
2014年、香港で開催されたバレエコンクールにて。花さんはこの大会でグランプリに輝き、バレエの道へ進もうと決心するきっかけになった
ーー日本に引っ越して来てからたくさんのトレランのレースに参加されていますが、印象深いレースはありますか?
特に心に残っている大会は、2023年にULTRA-TRAIL Mt.FUJIのKAI(69km)に出たときです。あの大会は応援がずっと途切れないので、雰囲気がスゴいなって。3日間のお祭りって感じで、ツェルマットで目の当たりにしたスカイランニングレースの盛り上がりに近いというか。観戦するだけでも楽しいので、また出たいなという気持ちになりました。
ULTRA-TRAIL Mt.FUJIを出走する花さん
ーー2023年には100マイルレースも完走されていますよね。
2023年はレースの数を絞って、大阪で開催された「BAMBI 100」という大会に出ました。トレイルランニングにハマってから100マイルへの憧れはあったものの、30代後半〜40代で出れたらいいかな? くらいに思っていたんです。ところが、尊敬するある選手に「出てみないか」と誘われて。1週間悩んだ結果、「出ます!」とお返事させていただきました。
ーー160kmの旅路はどうでしたか?
とにかく長かったです(笑)。完走というより、完歩ですね。後半はもうボロボロで、自分が思い描いていたレースとは違ったので、いつかリベンジはしたいですね。
ーーそのレースで得たものはありますか?
諦めないこと、です。いまトレイルに行って辛いことがあっても「100マイルと比べれば……」という基準ができたので、メンタルは鍛えられました。
楽しみながら走ったというULTRA-TRAIL Mt.FUJIのレース。女性部門で152人中7位という好成績を残した
ーーここ3年ほどで走ることに目覚めた花さんをみて、お母さんはびっくりされているんじゃ……?
そうですね(笑)。母は今も香港に住んでいるんですが、私が100マイルに出たときは日本に駆けつけてくれて、レースのサポートや伴走をしてくれました。
私は「ずっと走らない」って言っていたのに、今は母と同じスポーツをしていて、一緒に走りに行けるので、きっと喜んでいるんじゃないかなって思います。
ーー現在6着のドライレイヤー®を愛用しているとお聞きしました。花さんがドライレイヤー®に出会ったきっかけは?
これもまたツェルマットのハイキング旅行がきっかけです。母が「ドライレイヤー®ベーシックタンクトップ」を家族分を用意していて、「はいこれ着て」と渡されたのが最初の出会いです。
そのとき、母から「スポーツブラの下に着なさい」って言われて、最初の2日間はその通りスポーツブラの下に着て歩いていたんですけど、3日目にうっかりスポーツブラの“上”に着ちゃったんです。そしたら、汗が冷えてすごく寒くて……。
ーーブラのパッドって、汗の冷たさをダイレクトに感じますもんね。
そうなんですよ。最初は「これ着ると何が違うんだろう?」って感じだったんですけど、スポーツブラとの順番を間違えたことで、ドライレイヤー®の性能のスゴさを身をもって感じましたね。
ツェルマットは夏でしたが、山の標高が高いのですごく寒くて。でも、歩けば汗をかく。とくに私と父が汗っかきなので、「これスゴいね!」と感動を分かち合ったのを覚えています。それ以来ドライレイヤー®の大ファンになりました。
ーーお友達にも勧めているとか。
ラン仲間やハイキング好きの同僚、スノボに行くときも周りに「スゴくこれいいんだよ」って勧めているというか、むしろプレゼントしてます(笑)
その理由は、自分がドライレイヤー®の性能のよさを体感していることもありますが、友達から「これスゴくよかったんだけど、どこで買えるの!?」という反応が返ってくるのが嬉しくて。やっぱいいよね! って。
ーードライレイヤー®には種類がありますが、花さんが愛用しているモデルは?
山と日常には「ドライレイヤー®ベーシックタンクトップ」、「ドライレイヤー®ベーシックT」、「ドライレイヤー®クールタンクトップ」の3種類を、季節などによって使い分けています。
そしてスノーボードのときに、「ドライレイヤー®ベーシックタイツ」、「ドライレイヤー®インナーグローブ」、「ドライレイヤー®インナーソックス」をプラスして使っています。
ーーなかでもお気に入りのモデルはありますか?
一番使うアイテムは、「ドライレイヤー®ベーシック タンクトップ」と「ドライレイヤー®ベーシック T」です。Tは今もニットの下に着ているくらい。私服でもヘビロテしています!
ーー花さんがドライレイヤー®を私服でも着る理由とは?
通勤で電車に乗るんですが、車中が暑くて汗をかくので、普段も着るようになりました。とにかく私は汗っかきなので、汗冷えの不快感が減るのが嬉しくて。
ーーちなみに、タンクトップは「ベーシック」と「クール」の2つをお持ちですよね。どんな風に使い分けていますか?
特に使い分けはしていないです。母からもらった「ドライレイヤー®ベーシック タンクトップ」が気に入ったので「クール」タイプも買ってみた感じですね。
「クール」は夏の私服の下に着ていることが多くて、冬はより暖かい「ベーシック」を着ています。
ーー考えてみたら、山を走るとき、山を歩くとき、スノボ、日々の通勤と、結構な頻度でドライレイヤー®を活用されていますよね。
そうですね。週末はフィールドで着ているし、平日は出社するときも着ているので、多いときは1週間のうち3〜4日は着用しているかもしれません(笑)
ドライレイヤー®を着ることで、快適さ、充実度、パフォーマンス、すべてのクオリティが上がるので、スポーツそのもの、自然を楽しむ余裕ができたと思います。それくらい、ドライレイヤー®が大好きです。
ーー今後の目標はありますか?
このレースに出たい、このタイムを目指したいというのはなくて、とにかく永くトレイルランニングを楽しみたい気持ちがあります。10年20年というスパンで考えると、今全部の力を出し切ってもな……と思うので、とりあえず「頑張りすぎず楽しく」が今のテーマです。
ーー花さんがトレイルランニングを楽しいと思う瞬間ってどんなときでしょう?
レースに出ていても、自分のペースで、山の景色やエイド(エネルギーを補給する場所)を楽しんだり、周りのランナーや応援してくれる人たちと会話をしたりする瞬間が一番楽しいです。
要はプレッシャーを感じていない瞬間、ですかね。レースであっても、すべての状況をひっくるめて楽しもう! というスタンスでいます。
ーー楽しいは無敵ですね。トレイルランニング以外でチャレンジしてみたいことはありますか?
今気になっているのがロードバイクです。トレイルランニングのように、スピードが出る感覚の楽しさ、長い距離を移動できるワクワクさがロードバイクにもあるんじゃないかなって。
ーー最後に、アウトドアに興味がある女性、山を楽しんでいる女性に届けたいメッセージはありますか?
これは男性女性問わずですが、多くの人に山の楽しさを知ってほしいですし、そのときはドライレイヤー®で心身のストレスを軽減させて、快適さをアップして、自然の美しさを満喫してほしい! と思っています。
【教えてくれた人】
フィエルド花(ふぃえるど・はな)さん
1997年生まれ。香港と日本にルーツをもち、2022年から日本を拠点に生活。国内外のトレイルランニングレースに参戦し、多くの大会で表彰台に上がるほどの好成績を残す。ホームマウンテンは箱根・金時山。下山後の楽しみはビール。長年バレエで培ってきた、しなやかで美しい体づくりのコツをYouTubeで発信するなど、日々をアクティブに活動中。
Instagram:https://www.instagram.com/ballerinahanah/
YouTube:https://www.youtube.com/@BallerinaHanah
構成/文 山畑理絵
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