DRY LAYERING ドライを重ねる 5レイヤリング

9/22024

「平地でも山道でも、ドライレイヤー®はランナーの必須アイテム」 Vol.21  RUN-WALK Style 三浦佐知子さん

fun to trackトップに戻る

大阪城公園にほど近い森ノ宮に店舗を構えるRUN-WALK Style(以下、RWS)。同店で代表を務める三浦佐知子さんは、ランナーたちに向けて「走ることが楽しくなる」アイテムの提供やイベントの開催などを行っています。そんな三浦さんのイチオシが、実はドライレイヤー®なのだとか。平地や山を縦横無尽に駆け回るために欠かせないドライレイヤー®の魅力を伺いました。

 

目次

    1. 一人のランナーとして。「走ることが楽しくなる商店」の代表として。
    2. 運動不足から始まったフルマラソンへのチャレンジ
    3. 悲報を経てもなお、つなぎ続ける思い
    4. 平地も山道も快適に走れるドライレイヤー®の魅力
    5. 感謝の思いを胸に、ランナーたちの人生を豊かに

一人のランナーとして。「走ることが楽しくなる商店」の代表として。

自らもフルマラソンやトレイルランニングに打ち込んでいる三浦さんですが、走りはじめたきっかけは意外にも「運動不足」だったそう。のめり込みやすい性格も相まって、近所のジョギングからハーフマラソン、その後フルマラソンやトレイルランニングなど、走る距離もフィールドも、どんどん広がっていきました。

三浦さんがRWSの代表となったのは2020年のこと。夫の誠司さんから受け継いだお店のコンセプトは、今なお大切にされています。訪れた人たちに「走る楽しさ」をもたらしてくれるアイテムの数々は、つい目移りしてしまうほど。豊富な品ぞろえと店内を満たす暖かい空気は、私たちの心をワクワクさせてくれます。

運動不足から始まったフルマラソンへのチャレンジ

――三浦さんがランナーとして走りはじめたきっかけを教えてください。

2010年ごろ、仕事ばかりで運動不足を感じるようになったのがきっかけでしたね。「何か打ち込めることはないかな」と考えていたちょうどそのころ、車いすマラソンでプロを目指して取り組む方が当時の職場にいたんです。その姿を見ているうちに「自分も体を動かしたい」と感じ、まずは家の近所を歩くことから始めて、次第に走るようになりました。

――あくまで一般論ですが、走りはじめても長続きしないケースは多いと思います。三浦さんはなぜ続けることができたのでしょうか?

一つのことに熱中する性格なのもあって、走れる距離が5km、10kmと延びていくことにおもしろさを感じていました。いつもは車で向かう場所に「走って行けるんだ」と実感できる体験が、新鮮で楽しかったのを覚えています。

あとは、目標があったのも大きいですね。走りはじめて半年後に開催されるハーフマラソンに思い切ってエントリーしてしまったんですよ。出るからにはちゃんと走りたいですから、しっかり練習できたのだと思います。

――フルマラソンに挑戦されたのは、その後まもなくですか?

初めてフルマラソンを走ったのは、2011年の大阪マラソンでした。第一回目の開催なだけあって注目度は高かったですが、運良く抽選に受かったんです。ただ当選したのはいいものの、「自分には知識が全くない」と感じて……。

――「知識」ですか。例えばどんなものでしょうか?

完走するためには走力だけでなく、練習方法やウエアの選び方、当日の持ち物などの知識も必要になりますよね。自分にはそういう情報が不足していると思ったんです。いろいろ調べるうちにRWSが練習会を開催していると知り、参加するようになりました。


2011年の初マラソンから紆余曲折ありながら、今も現役ランナーとして活動中。フルマラソン以外にも、100マイルレースなどにも出場した経験がある。

――練習を積んで初マラソンに挑戦して、率直にどんな感想でしたか?

何より完走できた達成感でいっぱいでしたね。沿道から応援の声がすごかったことも印象的でした。ふだん暮らしている中で「頑張れ、頑張れ」と声をかけてもらうことなんてそうありませんから、貴重な体験をできたと思います。20キロ地点くらいで「もうすぐゴールやぞ!」といい加減な応援をするおじさんがいたのは、今思い出しても笑えます。

――その後2013年、RWSの店長でもあり、トレイルランナーとして広く名を知られていた三浦誠司さんとご結婚されたんですよね。そのころからお店に立たれていたんですか?

当時はまだ他の仕事を続けていたのでお店には立っていなくて、練習会のときに一緒に走ったり、イベントを手伝ったりする程度でした。仕事を辞めて、本格的にお店を手伝うようになったのは、2015年くらいのことですね。

悲報を経てもなお、つなぎ続ける思い

――お伺いしにくい話ですが、2020年に誠司さんは事故に遭われて帰らぬ人となりました。突然のことだったと思いますが……。

おっしゃる通り、本当に突然で……。大変なことばかりでしたが、特に困ったのは、経営者としてお店をどう運営していくのか、という課題でした。以前からお世話になっていた税理士さんや周りの方々が、本当に親切にサポートしてくださったから、何とか乗り越えられたのだと思います。

事故があったのは、ちょうど名古屋店の移転準備に追われているころでした。「移転作業どころじゃない」と大騒ぎの状況でしたが、取引先の問屋さんが名古屋から大阪まで車で荷物を運んでくださったり、メーカーさんが内装準備を手伝ってくださったり、本当にみなさんに助けていただきました。そのときの恩は一生忘れません。

――そうやって現在に至るまでつないでこられたのですね。改めて、どんな思いが込められているお店なのか教えてください。

ランナーたちの走る楽しみを、より深めるアイテムを取りそろえています。走ることは、言ってみればしんどいことでもあります。だからこそ、少しでも楽に心地よく走れる手助けとなるアイテムを提供したいと考えています。また、アイテムの販売だけではなくて、イベント開催やSNSなどを通じて、走るための知識や技術も伝えています。


RWSオリジナルのザックやポーチも人気。

――例えば今の時期(2024年7月取材時点)は、どんな商品の提案や知識の発信をしているのでしょうか?

今の時期なら暑さに関すること、特に水分補給と汗対策ですね。水分やミネラルの補給をおろそかにしているランナーは、すごく多いと感じています。お店の近くにある大阪城公園のランニングコースを走っていても、この暑さの中を手ぶらで走っている人をたびたび見かけるんですよ。

また 、水分補給の話にも通じると思いますが、大量に汗をかいてしまうと「汗冷え」のリスクが高まります。山も走るトレイルランナーはくわしい知識を持っている人が多い一方で、平地だけ走るランナーは汗冷えが体力を奪うなどの知識を持っていない場合もある印象です。


補給食が豊富に取り揃えてあるのもRWSの特徴。

平地も山道も快適に走れるドライレイヤー®の魅力

――RWSではドライレイヤー®各種をラインナップに加えていただき、三浦さんもご愛用してくださっていると伺いました。着用しはじめたきっかけを教えていただけますか?

2011年に大阪マラソンの出場が決まったときに、店長(誠司さん)のブログを読んだのがきっかけです。確か「完走するためにはこれが必要!」と紹介されていました。直接お店で説明を聞いてみると、いきなりドライレイヤー®に霧吹きで水をかけて実演しはじめたんですよ。「こうやって濡らしても、外からの水分をはじくし、中からの水分を外に出すんや!」なんて熱弁してもらって、 インパクトが大きかったですね。


三浦さんがはじめて着用したのはドライレイヤー®スキンメッシュ(現ベーシック)。発汗量の多いランナーにはドライレイヤー®クールが男女問わず人気だそう。

――実際に着用してみていかがでしたか?

「確かにフルマラソンには必須だな」と実感しました。なぜかというと、多くのランナーはレースの後半にペースダウンして、体が冷えるからです。汗で濡れたウエアが体に張り付いて、風にさらされることで、今まで燃えていた体が急激に冷やされてしまいます。まして市街地を走るフルマラソンは、ビルの谷間から強い風が吹くこともしばしばです。 そうなると、走るよりも体温を上げるために体のエネルギーが消費されて、もったいない。

ドライレイヤー®を着用すれば、そうした汗冷えを防げますから、走ることに専念しやすくなると感じています。真夏の炎天下でもなければ常に着用していたいくらいですね。

――三浦さんはフルマラソン以外にも、トレイルランニングにも出場されますよね。山を走る際のドライレイヤー®の効果はいかがでしょうか?

天候などが変化しやすい環境なだけに、山でも欠かせないウエアだと思います。例えば2年前から活動している女性中心のトレイル部では、みんな汗だくになって山を走っているのですが、ドライレイヤー®を着ていると汗の抜けや乾きが早く、サラサラ感が維持されているなと感じます。

山で走るときは極力荷物を減らして軽くしたいと考えるランナーは多いでしょう。そこは人それぞれの考え方によりますが、やっぱり山の天候や走る距離、自分の体調など、いろんな要素のちょうどいいバランスをとるのが大切だと思うんです。そういう意味で、ドライレイヤー®は平地でも山でも欠かせないウエアではないでしょうか。

――実際、RWSを訪れたお客様にはどんな風にドライレイヤー®をおすすめしているのでしょうか?

着ているときと着ていないときの違いや、先ほどの汗冷えの問題を、自分の実体験も交えながら話すのが一つのやり方です。ただ、おすすめできる商品はお客様によって変わります。例えば暑がりなお客様には、ドライレイヤー®クールをおすすめした方がいいでしょう。ただ、ドライレイヤー®ウォームであっても、冬以外の時期に保温性が高くて困る感じはなく、 むしろサラッと感を維持できます。そういったお客様の体質や好み、走るシーズンなどいろんな情報を考えて、最適な商品を提案しています。

ちなみに、今年の大阪マラソンは事前の予報で雨だとわかっていましたから、RWSのSNSを通じて再三再四ドライレイヤー®をおすすめしました。するとお店の在庫がどんどんなくなっていきました。


ジョシトレイル部の活動の様子。RWSでは女性のための練習会をこれまで数多く実施してきた。

――RWS限定モデルの「Women’s ドライレイヤー®ウォームハーフタイツ」についても教えてください。オリジナル商品を展開するにあたり、どんな点を重視したのでしょうか?

もともと愛用していた前世代のハーフタイツが廃盤になると聞いて、「もったいない!」と相談させてもらったのがきっかけです。生地のクオリティは信頼していましたから、その良さをなるべくそのまま生かしてもらいました。


Women’s ドライレイヤー®ウォームハーフタイツはRWSの店頭とWebストアだけで購入可能な限定商品。くわしくはこちらから。

――以前のモデルも含めて、ハーフタイツをご愛用しているのはなぜでしょう?

一つの理由は、トップスのウエアと同じくベタつきや汗冷えを防げるからです。もう一つの理由は、女性ならではのポイントなんですよ。多くのランナーは、膝をなるべく覆わない方が動きやすいから、平地でも山道でも短いパンツをはきますよね。

とはいえ、女性目線で本音を言うと、短パンで走るときに太ももあたりの肌が大きく露出するのはやっぱり嫌なんですよ。ドライレイヤー®のハーフタイツは短パンから少し出るくらいの丈ですから、着用すればそうした不安を解消できる良さもあると思っています。

感謝の思いを胸に、ランナーたちの人生を豊かに

――今後お店やイベントで挑戦したいことはありますか?

コンセプトは誠司さんが店長をしていたころから変わりません。走ることが楽しくなるようなアイテムを販売していきたいですし、そういう楽しさを感じてもらえる場でありたいと思っています。実は今、「走ったあと、ビールをちょっと飲める場所」があるといいなと考えていて、将来的にはお店にバーカウンターを作ろうと思っているんです。

――「なぜこのお店でビールを売っているのだろう」と気になっていましたが、そういうことでしたか。三浦さんご自身もビールやお酒が好きなんですか?

走ったあとに飲むのが好きなんです。一汗かいてからビールを流し込む爽快感はたまりませんよね。もちろん「先にちゃんと水を飲んでから」と自分で守りつつ、周りにもよく言っていますが。

――お店を訪れる人たちにもその爽快感を味わってほしい、という思いがあるのですね。

そうですね。気持ちよく走って、おいしいビールをほどよく飲む生活は、とても健康的じゃないでしょうか。そんな風に、お客様の人生を豊かにするお手伝いができたらいいなと思います。


今も現役ランナーとして活動中だが、記録に挑戦するレースの「走り納め」を検討しているそう。一区切りついた後は、店舗運営やイベント開催にますます注力する考えだ。

――「人生を豊かに」ですか。素敵な言葉ですね。

普段のちょっとしたジョギングから記録を狙ったレースも含めて、仕事以外に集中して打ち込めるものがある人生はとても豊かだと思うんです。お店やイベントに来たお客様が「走るのが楽しくなりました!」と言ってくださる姿を見ていると、少しはそんな仕事ができているのかなと思います。

そうやってこの店を続けてこられたのは、みんなが支えてくれたおかげなので、心からの感謝でいっぱいです。

三浦 佐知子さん
フルマラソン出走のためにRUN-WALK Style開催の練習会に通い始める。現在は同店の代表を務めつつ、“スタッフ サチコ”として練習会の開催やSNSでの情報発信にも注力。自身も100マイルレースなどに出場し、多数の完走実績を持つ。和歌山県橋本市に生まれ育ち、「実は都会よりも山に囲まれた場所の方が落ち着く」のだとか。

RUN-WALK Style
大阪と名古屋に店舗を構えるランニンググッズ専門店。シューズ、ウエア、ランニング小物、サプリメントまで、ロードランニング・トレイルランニング問わず、あらゆるアイテムを取り扱う。大阪店はロッカー施設もあり、ランナー向けのイベントも人気。


ドライレイヤー®の特長


肌に直接着て、その上に吸汗速乾ウエアを重ねることで、肌をドライにキープ。汗冷え・濡れ冷えのリスクを軽減し、登山やアウトドアでの安全・快適性を高めます。

肌をドライにする撥水性


優れた撥水性によって、かいた汗を瞬時に肌から離し、肌をドライにキープ。汗冷えを抑えて、体温を守ります。

詳しく見る          

ランナーに人気のドライレイヤー®はこちら!

ドライレイヤー®クール
ドライレイヤー®のうち最も薄手で滑らかな肌触りと、着用時にヒンヤリとした冷涼感のあるシリーズ。 暑い時の登山やトレイルランニングなど運動量が多いアクティビティにおすすめです。

詳しく見る          

ACTIVITIES