10/202017
漏斗谷・北又谷キャニオニング
ご存知の方も多いと思うが、「沢登り」は日本の文化だ。海外ではもっぱら、沢を下る「キャニオニング」が主流である。
海外の沢を見て来るとよくわかるが、日本の沢のほとんどは、どこかに登るための弱点を残してくれていることが多い。
そんな日本の沢で遊ぶものとしては、「登る」ことにはこだわり続けたい。
しかし、沢登りではどうしてもアクセスできない未踏個所が存在するのも事実。
黒部川黒薙川支流の漏斗谷はそんな谷の一つだ。標高差1500mほどを一気に落としながら、水量豊富な長いゴルジュがあり、登りではまとめて大きく高巻くしかないポイントがいくつもある。
下ることに特化し、水流への対処も想定したキャニオニングの技術は、そんなゴルジュの突破手段としては非常に有効だろう。一つの手段にこだわらず、「登り」と「下り」どちらの技術も柔軟に使うことで、これまでアクセスできなかった場所に、たどり着けるのではないか。
今回、あえて水量の多そうなタイミングにこのゴルジュの完全解明を狙って、2泊3日で漏斗谷~北又谷の継続のキャニオニングを試みた。
【遡行日】2017年9月22日~25日...
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