DRY LAYERING ドライを重ねる 5レイヤリング

ドライを重ねる5レイヤリング ドライを重ねる5レイヤリング

山ではどうしても濡れる

山に登り続けていればいつかは雨に降られます。レインウエアを着ていても、100%濡れを防ぐことはできないのです。雨に遭わなかったとしても、登山では激しく汗をかきます。体が濡れることは山ではさけられないのです。

山ではどうしても濡れる

濡れると体力は急激に奪われる

水の熱伝導率は空気の約25倍も高いといわれています。 体が濡れると、急速に体温は奪われていくのです。人間は体が冷えると、体温を保つためにエネルギーを消費します。濡れることで体力を消耗していくことになります。

濡れると体力は急激に奪われる

だからドライを重ねる
5レイヤリング®

5レイヤリング®は、体を濡らすことなく、ベストなコンディションを保つことを目的に開発されました。いかに外界からの濡れを防ぎ、いかに汗を効果的に排出するか。その答えが、特化した機能をもつ5つのレイヤーなのです。

だから5レイヤリング

肌がドライ、ウエアがドライ
5LAYERING®

5レイヤリング®の最大のメリット。それはそれぞれの機能に特化したウエアを重ねることで生まれる相乗効果です。
「濡れ」を肌から遠ざけて急激な体温消失を防ぎ、快適なコンディションを維持することは、1枚のウエアでは実現できません。
安全な行動のための本質は、5枚重ねるファイントラックのレイヤリングシステムから見いだせるはずです。

アウターシェル

異次元ストレッチ&防水透湿
  • ダブルシェル
  • リンクベント

悪天候でも得られる快適さと運動追従性を備えたアウターシェル。雨や雪、風をシャットアウトしながら、汗の蒸気をスムーズに透過させ、衣服内のムレを軽減します。

ミッドシェル®

24時間着続けられる環境対応性
  • ダブルシェル
  • リンクベント

軽くしなやかな着心地で、高い防風性と透湿性を併せ持つミッドシェル®。ウエア内のコンディションを常にベストな状態へと導き、ほぼすべての行動で着用が可能です。

ミッドレイヤー

汗をスムーズに処理しながら適温を保つ
  • リンクドライ
  • リンクベント

フリースでは成し得ない優れた汗処理性能を持つ中間保温着。汗を素早く処理し、衣服内環境をコントロール。汗処理のレイヤリング相乗効果を最大限に高めるためのキーレイヤーです。

ベースレイヤー

汗を肌から引き離す吸汗拡散性
  • リンクドライ

快適性に優れる天然繊維と、汗処理などの高機能を備える化学繊維をハイブリッドしたベースレイヤー。ドライレイヤー®とのレイヤリング相性を計算した専用設計です

ドライレイヤー®

肌から汗を遠ざけドライ感を保つ
  • リンクドライ

ファイントラックだけの特許技術で生まれた強力な撥水ウエア。吸汗拡散性を高めたベースレイヤーと組み合わせることで、革新的な快適さを手に入れることが可能です。

アクティビティ別 レイヤリング例

finetrackのウエアはレイヤリングによって本来の機能を発揮するよう設計されています。
そしてウエアを組み合わせることによって多様な状況にフィットし、幅広い季節に対応します。
変化に富んだ日本の自然環境では、同じ季節でもフィールドや標高によって気温と天候に大きな差が生じます。
だからこそ対応力の高いレイヤリングが必要なのです。

ドライレイヤリング

ドライ、だから温かい

5レイヤリング®の相乗効果「雨」も「雪」も「汗」も、濡れる要因すべてを遠ざける

身体を濡らしてしまう要因の多くが雨や汗です。
防御するにも身体の内側・外側といった濡れ方の違いや、事前・事後の対策があり、一筋縄ではいきません。
この多岐にわたる濡れリスクを解決する方法が5レイヤリング®
レイヤリングの相乗効果で生まれる3つの機能によって、他にはない安全性と快適さを実現します。

ドライレイヤリング

ドライレイヤー®× ベースレイヤー

肌から濡れを遠ざけ 肌をドライに

L1ドライレイヤー®の撥水性が、肌から発生した汗を素早く離し、L2ベースレイヤーが積極的に吸汗。肌をドライに保ちます。

ドライレイヤリング

サーモグラフィーでみる体温変化(当社試験データ)

サーモグラフィーでみる体温変化

【A】L1ドライレイヤー®着用なしの場合(L2ベースレイヤー単体着用)
【B】L1ドライレイヤー®とのレイヤリング時

大量の汗でウエアがびしょ濡れになった状態を想定し、L2ベースレイヤーを湿潤状態にし、2つの着用条件(A、B)のもと、それぞれ20分間着用し、その後の体温変化の違いを測定した。

【A】のL1ドライレイヤー®を着用せず、濡れたL2ベースレイヤーの単体着用時では、直接濡れたウエアが肌に接しているため、体幹部分を除いて均一に低温を示す青色の割合が高くなっている。対して、【B】のL1ドライレイヤー®とのレイヤリング時では、L2単体着用時よりも体幹付近の温度が高い面積が広く、首筋から肩にかけても体温低下を抑えられている。
ドライレイヤー®を着用していた場合は、着ていない場合と比べ皮膚表面温度が高く、体温低下が抑えられている。

リンクドライ

ミッドレイヤー

保温しながらウエア内をドライに

L3ミッドレイヤーの優れた汗処理性能によって、保温しながらも汗濡れや蒸れを積極的にウエア外へと排出し、ドライなウエア内環境を作ります。

リンクドライ

レイヤー間の湿度測定試験(当社試験データ)

レイヤー間の湿度測定試験 レイヤー間の湿度測定試験
3レイヤリングを乗せた発熱板(ヒトの体温に設定)から人工的に発汗させ、レイヤー間に温湿度計を設置して、各々の湿度変異を測定した。

【行動中】液体の汗は、レイヤーを移行するにしたがって気体の汗へと変化し、スムーズに排出されています。
【静止後】汗で濡れたウエアもL1ドライレイヤー®の撥水性が肌のドライ感、体温を守るため、体感として温かさを早く実感できる環境です。L2・L3の間の湿度も静止後は30%まで低下するため、蒸れを感じにくく、ウエア自体も、吸汗拡散・蒸散性によって乾燥を促進し、着乾かしを可能にします。

ダブルシェル®

ミッドシェル® × アウターシェル

結露を防ぎ、雨・雪・風をガード

悪天候時や雪山等で、シェルを二枚重ねることでウエア外からの濡れを防ぎ、さらにウエア内の結露を抑えられるのが、「ダブルシェル®」です。L4ミッドシェル®とL5ハードシェルも、優れた防水透湿性を備えるため、蒸れにくく、ウエア内をドライに保ちます。

リンクドライ

徹底的に防ぐ雨に降られ続ける時

ダブルシェルの場合
ダブルシェル®の場合

2枚のシェルで高い安全性と素早い行動が可能。

シェルが1枚の場合
シェルが1枚の場合

1枚のバリアでは防ぎきれない場合も多い。

効率的な保温、耐結露外気とウェア内の温度差が大きい時

ダブルシェルの場合
ダブルシェル®の場合

二重窓の構造により結露の発生を大幅に抑制

シェルが1枚の場合
シェルが1枚の場合

外気との激しい温度差により結露が発生

耐雨試験

耐雨試験

マネキンに肌着を着用させて、その上から各試験体を着用。それをシャワー室に置き、所定量の雨を2時間マネキンの上からあて、肌着に漏水した推量を30分毎に測定。finetrackのダブルシェル®は一般的なアウターシェル1枚と比べ、約半分の漏水量に軽減できている。

結露試験

結露試験

36°Cに設定したウォーターバスに試験生地を被せ、各試験体に付着した結露を測定。ダブルシェル®ではより肌に近いL4ミッドシェル®の結露量が一般的なアウターシェル1枚と比較し、約6割程度に軽減できている。

二重バリアで外からの濡れをガードする5レイヤリング®の「ダブルシェル®」は、ウエア内への水の浸入を徹底的に防ぎます。また、結露を最小限に抑制できるため、シェルの防水透湿膜を最大限発揮し、「リンクドライ」と相まってスムーズな汗処理を実現。L4ミッドシェル®をレイヤリングに取り入れることによる快適安全性の向上です。

一般的なアウターシェル1枚では、水が浸入してしまい、その下に来ているウエアを濡らしてしまいます。さらに、多く発生した結露によって、シェルの透湿性が著しく低下して湿度が高まり、ウエア内環境が悪化してしまいます。

ダブルシェル®の耐雨試験

リンクベント®

ミッドレイヤー × ミッドシェル®
× アウターシェル

自由な換気で温・湿度コントロール

L3ミッドレイヤー、L4ミッドシェル®、L5アウターシェルのベンチレーションの位置を統一することで効率的な温・湿度調整を可能にするのが、「リンクベント®」です。ウエア内にこもってしまった湿気も、瞬時にウエア外へと排出が可能。ウエアの着脱回数を減らし、行動のスピードアップにつながります。

リンクベント

リンクベント®実験(当社試験データ)

リンクベント実験

※ 測定は以下の条件にて行いました。

サーマルマネキン表面温度:36°C
環境温度:10°C、風速:2m/sec
ベースレイヤー水分率:150%に調整

リンクベント®の換気力
(ドライアイスを使って実験しました)

シーン別レイヤリング着用例