開発の背景background

冬の山を一枚穿きでシンプルに歩きたい

冬山登山のボトムのスタイルとしては「アウター＋タイツ」をベースとして、寒さやアクテビティに応じて適当な保温着を組み合わせる方が多いと思います。
でも、それほど雪の多くない山域や低山にも、素晴らしい冬山の世界は広がっています。
そんな山では、アウターシェルを穿く必要がない場合も多く、冬の厳しい環境から守ってくれるアウターシェルの存在を時には煩わしく思うこともあります。
そこで、一枚穿きのシンプルなスタイルで冬山を楽しめるパンツを作りたい、というのが開発のスタートでした。

美しく、気軽に穿けるパンツを目指して

ウィンタートレッキングパンツの本体生地は、優れた防風性とストレッチ性に加え、裏面をパイル調にすることで高い保温性を備えた生地を採用しています。
ですが、そのまま普通にパンツを創ってしまうと重なりが発生する箇所がかなり分厚くなり、スタイル良く仕上がりません。
そこで、生地の重なりが分散するようなパターンや生地の倒し方向などを工夫しつつ、厚みを軽減するために一部にカミノパンツの生地を使い合わせました。
さらに、防風・防水性と保温性を必要とする箇所にはエバーブレス生地を重ね合わせ、3種類の生地のハイブリッド構成としました。

冬の山の美しさを気楽に楽しむために

こうして構成の複雑さや生地の厚さを感じさせない動きやすく美しいスタイルに仕上がりました。
冬でも山で遊び続けたい。でも、厳しい冬の高山にチャレンジするというよりは、穏やかで美しい冬の山を楽しみたい、そんな志向の方に是非穿いて頂きたいパンツです。