DRY LAYERING ドライを重ねる 5レイヤリング

「TBのスタッフでアイスクライミングに行こう」と平川マネージャーに声を掛けてもらったのがひと月前のこと。冬になりきらない気候に出発直前までやきもきしていたが、逆に雪が少なかったおかげで例年よりも背の高い氷瀑を楽しめた。いよいよアイスクライミングのシーズンインである。

■メンバー:平川、依田、根本
■アクティビティ日:2018年12月18日

八ヶ岳山荘の仮眠室で2時間ほど仮眠ののち、車で赤岳山荘の駐車場に上がる。
5:20、支度を整え駐車場を出発。

夜が明けてきた。道中は雪が少ないため岩が露出しているところが多く、足を取られやすい。転ばないよう慎重に歩く。

7:23、赤岳鉱泉到着。

赤岳鉱泉のシンボルであるアイスキャンディーの成長具合はまだまだこれからというところ。

7:59、登攀準備を整え記念撮影(左から依田、平川)。シーズン初のアイスクライミングにワクワクを抑えきれない表情。

8:36、裏同心沢を少し入ったところ。赤岳鉱泉までの登山道同様、こちらも雪は少ない。遠くに大同心を望む。

裏同心沢F1に到着。1ピッチ目は平川がトップを行くことに。

8:55、クライミング開始!

氷瀑はしっかり発達しており、スクリューがばっちりきまる。

かつてヒマラヤの訓練で日本の冬壁を登りこんでいた平川。軽々とF1を抜ける。

F2からは私、根本がトップで登る。

10:14、F3に到着。ここもしっかり氷結している。

3人パーティなので、時間を短縮するため極力プロテクションを取らずに登る。

順調に氷瀑をこなし、前のパーティに追いついたので小休止。ちなみにこの日はほかに2パーティが裏同心沢を登っていた。
このあと昼が近づくにつれ気温が上がり、上部氷瀑はかなり柔らかくなっていた。振るったアックスが思ったよりも深くささり、抜くのが大変。

氷瀑をすべて登り終え、眼前にある大同心の基部へ詰める。雪は深すぎず浅すぎず、非常に歩きやすい。

12:10、大同心基部へ到着。大同心稜に出ると強風にたたかれ寒さを感じるが、シーズン初のアイスクライミングを無事やり遂げ全員ご満悦の表情。

この後はTOKYO BASEの講習会で使用する写真を撮影するため、早めに大同心稜を下山する(12:19)。大同心稜から遠くに見える下界は、どうやら晴天のようす。

下山中に写真撮影を行い、14:10赤岳鉱泉に到着。このころには晴れ間が見え隠れするようになっていた。

14:32、赤岳鉱泉を後にする。今年のアイスキャンディの成長を祈る。15:45に赤岳山荘駐車場に戻り帰宅。疲れた身体で装備を片付けながら次の山に思いを巡らせて、その日はぐっすり眠ることができた。

 

丈夫さと着心地の良さを兼ね備えたウィンターアルパインシェル。アイスクライミングのように上半身の動きが多い冬のアクティビティに最適。ジャケットのずり上がりを抑えるパウダーハーネスもこれまた秀逸。

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