Special Interview
登山ガイド
野村良太 さん
#02
山奥に入るための
「とにかく速く乾くウエア」
宗谷岬から襟裳岬まで南北に約670kmにもわたる北海道分水嶺を、積雪期に単独縦断した野村良太さん。植村直己賞を受賞したチャレンジの根底にあるのは、山の奥深くに分け入りたいという衝動。そして、山の奥深くではとにかく速く乾くウエア選びが大事だといいます。
ワンダーフォーゲル部で培った精神
野村さんは小・中・高校生時代は大阪で野球漬けで、山と出会ったのは大学生になってからとのこと。引っ越した先の北海道で、北海道らしいことをしたいと門扉を叩いたのが、北海道大学のワンダーフォーゲル部でした。
4月末に入部し、5月頭には先輩に教えてもらいながら雨具、登山靴、バックパック、寝袋などのテント泊装備一式を揃えてテント泊登山の予行合宿をしたのち、5月末には30kgもあるバックパックを担いで、残雪期の大雪山を1週間かけて縦走。
ワンダーフォーゲル部伝統の洗礼も、「大変だったけど、楽しかった」と笑いながら振り返る豪傑さ。天気も部の雰囲気もよかったというこの大雪山が原体験となり...
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